10年近く使っていたDENONのネットワークCDレシーバーCEOLが逝ってしまいました。
CEOLはAppleのAirPlayに対応したネットワークCDレシーバーで、アンプを内蔵しているので、スピーカーさえ繋いでいればiPhoneやMacなどの音声をWiFi経由で出力してくれる製品。
好きなときに音楽を部屋全体に流せるのでとても気に入っていましたが、壊れてしまっては仕方ありません。
ということで、今回代替品として購入したのが、Belkin SOUNDFORM CONNECTと小型アンプS.M.S.L A50。
Belkin SOUNDFORM CONNECTは、AirPlay2に対応したオーディオアダプターで、iPhoneやiPadの音声をWiFi経由で受信し、アンプやスピーカーに出力してくれます。
S.M.S.L A50は小型ながら2オームで最大100wx2chの高出力アンプ。
有線だけでなくBluetooth接続にも対応しています。
S.M.S.Lは中国メーカーですが、製品のクオリティには定評のあるブランド。
早速レビューしていきます。
製品詳細:S.M.S.L A50 アンプ
製品名 | S.M.S.L A50 |
---|---|
出力 | 100W+100W(2Ω) 、80W+80W(4Ω)、40W+40W(8Ω) |
THD+N | 0.02% |
S/N比 | 100dB |
チャネルセパレーション | 105dB(1KHz) |
入力感度 | 440mVrms |
周波数応答 | 20Hz-20KHz |
デジタルアンプIC | TPA3116D2 x2 |
Bluetooth ver | BT5.0 |
EQ量 | 5 |
高低音調節範囲 | ±14dB(合計7段階、1段階=2dB) |
入力端子 | ステレオRCA端子(金メッキ仕様)、Bluetooth |
出力端子 | 2chステレオスピーカー出力 (金メッキ仕様) |
消費電力 | 36W(通常の音量の場合) |
スタンバイ電力 | <0.5W |
サイズ | 高さ32mm×幅97mm×奥行き107mm |
その他 | ハイレゾに対応 |
付属品 | 1x簡易説明書(中国語と英語のみ) 1xリモコン 1xBluetoothアンテナ 1xACアダプター(DC 24V) |
約10センチの正方形、厚み約3.2cmのコンパクトな黒い箱が最大100W+100W(2Ω)のハイパワーだとは誰も思わないはず。
アンプの出力は使用するスピーカーのインピーダンス(Ω)で出力が変わります。
自分のスピーカーシステムを確認しておきましょう。
外観
軽量コンパクトな筐体。
高級感があるわけではないけど、ブラック一色でまとめられていてグッド。
底面は四隅にゴム足付き。
正面には、調整用のつまみがひとつと、小さなディスプレイ。つまみは押しボタン機能も付いています。
背面にはすべての端子類が集結。
音声がRCA入力しかないので、注意が必要。
オプティカル端子とかヘッドホン端子とかあれば、もっとうれしかった。
とはいえ、低価格な製品なので、あまり求めすぎてはいけない。
リモコン付き(単4電池×2別売り)
A50アンプ本体はコンパクトだけど、100W×2を支えるACアダプターはやはり大きい。
手で持ち上げると、その小ささがよくわかります。
296gと軽量。
ACアダプタとケーブルのほうが、本来より重いのはちょっと笑えます。
Bluetoothのアンテナは、中央のピンを折り曲げてしまわないように注意しながら取り付けます。
レンチで締めてもいいけど、手でも回せます。
ボリュームは0から99まで。
つまみを押し込むことで、高音、低音、Bluetoothの調整メニューに切替可能。
もちろんリモコンでも操作できます。
製品詳細:Belkin SOUNDFORM CONNECT
Belkin SOUNDFORM CONNECTは、接続したオーディオデバイスをAirPlay2対応製品に生まれ変わらせることができる神アダプタ。
先に紹介したSMSL A50は、Bluetoothでデバイスに接続しても音を出せますが、今回の目的はBelkin SOUNDFORM CONNECTを使ってAirPlay経由での接続。
AirPlayはWiFi経由での接続なので、メリット多数。
- 音質がクリア
- 低遅延
- 接続が安定
- AirPlay対応製品ならシームレスに繋がる
- 友人や家族と接続を共有可能(※条件あり)
同梱品
- Belkin SOUNDFORM CONNECT本体
- USB-C to A充電ケーブル
- USB充電器
- 取扱説明書ほか
外観:Belkin SOUNDFORM CONNECT
USB-C電源ポートとリセットボタン。
接続元を変更したりする場合はリセットが必要なので覚えておく必要があります。
どちらが正面なのかわかりませんが、反対側。
3.5mmのオーディオ出力ポートと、オプティカル出力端子。
重さは27.7gとめちゃくちゃ軽量コンパクト。
AirPlay2接続を検証
用意したのはSMSL A50アンプとBelkin SOUNDFORM CONNECT、それに両者をつなぐオーディオケーブル。
オーディオケーブルは、RCA端子から3.5mmミニジャックに変換してくれるケーブル。
ケーブルはどのメーカーのものも1000円程度で購入可能。
接続は簡単。
アンプとBelkin SOUNDFORM CONNECTを接続したら、あとはスピーカーにつなぐだけ。
自室のスタジオには天井にBOSEのスピーカーが2本埋め込まれているのでこれを活用します。
スピーカーからのラインは、赤+と黒ーにわかれているので間違わないように。
今回のセットはスタジオのBGM用なので、ケーブルもバナナプラグも安価なAmazonベーシックのものを使ってます。
セッティングが完了したら、Belkin SOUNDFORM CONNECTの背面にあるWiFiマークにiPhoneを重ねて接続開始。
iPhone15ProMaxを使用してますが、なんと載せるだけで認識。
オーディオレシーバーとしてAppleの純正アプリ「ホーム」に追加されます。
これでAirPlay2が利用可能。
めちゃくちゃ簡単、すばらしい。
AirPlayの切り替えはコントロールセンターからいつでも呼び出せます。
ワイヤレスイヤホンなどの切り替えと同じだと思ってもらっていいです。
SpotifyやAppleミュージックの再生からも切り替えできます。
AirPlay2のメリット
AirPlayのメリットは、WiFi経由ならではの高音質と低遅延、シームレスなApple デバイスの切り替え、そして接続の安定性。
AirPlay2のメリットは、同じWiFI環境にある全てのAiPlay2対応スピーカーを同時に鳴らせること。
部屋ごとに別々の音楽を再生することもできるし、設定でペアスピーカーをステレオ再生にすることもできます。
最高に便利なんですが、すべての機能を利用するには、ホームハブとなるデバイスが別途必要なんですよね。
唯一の不満点
今回の検証は、最高にクールなセッティングなんですが、唯一残念なのが、Belkin SOUNDFORM CONNECTつまりAirPlay2デバイスを友人や家族と共有できないこと。
共有するにはホームハブが別途必要で、対応製品は、Home Pod, Home Pod mini, iPad, Apple TV。
ハブは、常に同じWiFiエリアに存在していることが必須なので、持ち出すことの多いiPadはあまり当てにならない。
そうなるとHome PodシリーズとApple TVシリーズが共有のカギなんですが、どちらも所持していません。
これは「買え!」と言われているようなもの。
Belkin SOUNDFORM CONNECTとアンプの交換だけで完結すると思っていただけに残念。
もう少し悩んでから、Home PodかApple TVを購入することにします!
まとめ
購入したS.M.S.L A50 アンプとBelkin SOUNDFORM CONNECTの組み合わせは、低価格でAirPlayを実現できるおすすめの機材です。
S.M.S.L A50は、アンダー1万円の高コスパなアンプですが、音質にこだわるなら、もっと上位機種を選んでもいいでしょう。
ただ、BGMとして流す程度なら、ホワイトノイズも感じることなく、十分な性能です。
手持ちのアンプとスピーカーを使って、Belkin SOUNDFORM CONNECTでAirPlay2に対応させるものおすすめです。
Bluetooth接続では遅延が気になるTV音声もAirPlay経由なら問題なく楽しめます。
Home Pod miniかApple TVを購入したら、その後の記事を書きます。
それではまた。
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