今回レビューするのは、Marshall/マーシャルのBluetoothスピーカー”EMBERTON III”です。
先に言っておきます。
一目惚れです。
音はどうなの?とか、機能性は?とか、そういうことはどうでもいいのです(どうでもよくない!)。
機能やコスパで考えれば、もっと安くて、機能モリモリ、音もソコソコのBluetoothスピーカーはゴロゴロあります。
とにかく、マーシャルのロゴとまるでギターアンプのようなキュートな佇まい(たたずまい)にヤラれました。
購入して1週間経ちますが、最高です。
音も機能も、もちろん大事ですが、それ以上に大事なのは、部屋に置いたとき、旅行先で音を楽しむとき、相棒として認められるかどうかです。
このMarshall EMBERTON IIIには、空間を幸せにしてくれるオーラがあります。
おすすめポイントは以下の通り。
- ひと目でMarshallとわかるギターアンプのようなデザイン
- 前機種のDアンプ10W×2が38W×2に大幅強化
- コーデックがApple標準のAACに対応
- 最新のBluetooth5.3、LE Audioにも対応
- 連続再生最大32時間のロングライフバッテリー
- 弦楽器のつややかな音がイイ
- キレのある深い低音
- 簡易なイコライザー搭載(アプリ)
- IP67の防水性能
- 同時接続マルチポイント対応
- マイク内臓で通話も可能
デメリットはありませんが、あえて言えば価格。
それではレビューしていきます。
※Marshallは偽物も多く出回っているので、購入するなら、楽天、YahooのMarshall公式ストアか、e-イヤホンやビックカメラなど信頼できるショップを使うのがおすすめです。
製品詳細
形式 | パッシブラジエーター型 |
---|---|
通信方式 | Bluetooth 5.3 LE |
対応コーデック | SBC,AAC,LC3 |
パワー・アンプ | 38WクラスDアンプx2 |
再生周波数帯域 | 65Hz-20,000Hz |
連続再生時間 | 約32時間 |
フル充電時間 | 約2時間(20分の充電で約6時間の連続再生) |
ワイヤレスレンジ | 約10m |
マルチポイント接続 | 対応 |
防水機能 | IP67 |
感度 | 90 db SPL |
重量 | 約670g |
サイズ | H68xW160xD76.9mm |
付属品 | USB Type-C to C 充電ケーブル(約82cm) 取扱説明書 製品仕様書 |
外観
正面は、ギターアンプを思わせる、ブラックのメッシュにゴールドのマーシャルロゴ。
黒に金色で、イカツイ感じにならなず、渋みがあるのもMarshallの良さ。
今回選んだカラーは、ブラック&ブラス。他に白系のCREAM(クリーム)もあります。
背面はブラックのメッシュのみ。
360°全方位型スピーカーなので、背面からも音が響きます。
左側面には何もありませんが、右側面には、充電用のUSB-Cポートと下部にストラップホールがあります。
全体が、シボ加工が入った柔らかい樹脂で覆われていて、どこから見てもマーシャルだとひと目でわかります。
底面には製品仕様が印字。
物理ボタンはすべて上部に配置。
- ペアリングボタン
- 電源ボタン
- マルチディレクショナルコントロールノブ
・曲の再生・停止・早送り
・音量+ー - 充電状況インジゲーター
マルチディレクショナルコントロールノブ、いわゆる十字キーの操作感度も良好です。
直感的で使いやすい。
サイズ感
EMBERTON IIIのサイズは、H68xW160xD76.9mm。重さ約670g。
手に収まるサイズ感がちょうどいいです。
もともと、長期旅行に持っていくのを想定して購入したので、思っていた通り、という感じ。
個人的に、コレより小さいと物足りないし、大きいと持ち運びには辛いなと思います。
10畳程度のリビングに持ち出して聞いても、パワー不足は感じません。
キャンプ場で、テーブルに設置してコーヒーを楽しむのもよさそう。
サイズ比較
iPhone16pro Maxと比較すると、長さはEMBERTON IIIが気持ち短い。
iPhone16pro Maxよりもコンパクトなので、旅行にも連れて行きやすい。
重さ
重さは、実測で670.5g(カタログ値670g)。
持ち運び用のBluetoothスピーカーとしては少し重めですが、その分良い音を響かせてくれます。
アプリ
アプリ「Marshall Bluetooth」は、AndroidでもiPhoneでもストアでダウンロード可能です。
Bluetoothnのペアリングが終わっていれば、アプリのホーム画面にEMBERTON IIIのロゴとスピーカーが表示されます。
イコライザーはプリセットから選ぶことになります。
カスタムはできないのでご注意ください。
おすすめのプリセットはもちろん「Marshall」
基本的にEMBERTON IIIは、低域から高域までナチュラルな味付けなので、パンチが欲しい時は、低域と高域をブーストするプリセット「押す」もおすすめです。
3つ目のプリセット「音声」は、マイク機能を使った通話モードや、YouTubeを聴いたりするときにおすすめ。
「頻繁にプリセットはいじらない」という方は「Marshall」プリセットにしておけばOKです。
バッテリー保護機能も備わっていて、3段階から選ぶことができます。
ノーマルでも32時間もの連続再生が可能なので、95%に制限しても実用性が下がることはないです。
- 節約小:最大充電を95%に制限
- 節約中:最大充電95%+温度による充電速度の制限
- 節約最大:最大充電95%+温度による充電速度の制限+最大充電速度を制限
サウンド
サウンドは、ギター、バイオリンなど弦楽器の音がつややかで立っていて、さすがマーシャルといった感じ。
全体的には、低音がややブーストされていますが、低域から高域までフラットな印象。
深くてキレのある低音は、聴いていてい心地よいです。
楽器が近くに聴こえてきますが、ボーカルもしっかり前に出てくるのでバランスはいいです。
背面からも、前面と変わらず、音が聴こえてくるので、動くたびにスピーカーの位置を変えるなんてことをしなくてよいのもグッドポイント。
さすがに大型スピーカーの音を聴いたあとだと物足りなさはありますが、持ち出し前提のBluetoothスピーカーと考えれば十分満足できます。
遅延
Bluetoothスピーカーで心配なのは遅延。
どんなに音が良くても、動画を楽しむときに口と音声がずれると興ざめです。
EMBERTON3に低遅延モードはありませんが、YouTubeでもNetflixでも、音ズレを気にすることなく楽しめました。
Bluetoothのバージョンが5.3と新しいことと、SBCよりも遅延の少ないAACというのもあるでしょうが、遅延自体は、そこまで気にすることはなさそうです。
唯一無二のデザイン
音はもちろんですが、デザインの良さは本当に素晴らしい。それぞれの好みですけどね。
個人的な満足度で言えば、iPhoneを購入したときよりも高いです。
これは、注意喚起も含めてなんですが、Amazonでも他のECサイトでもEMBERTON IIIは販売されていますが、とにかく偽物が多いので気をつけましょう。公式ストアや有名ショップからの購入がおすすめです。
さらにEMBERTONの外箱はIもIIもIIIも同じです。
中身の確認ができず、外箱だけの場合、左下にEMBERTON IIIのロゴでしか判断が難しい場合もあります。新品の価格を支払ったのに、EMBERTON IIだった、なんてことになりかねません。
本体のデザインもそっくりです。
ぱっとみてわかる違いはEMBERTON IIIは両サイドに2本のラインが刻まれていますが、EMBERTON IIは天板に2本のラインが入っています。
安い買い物ではないので、購入時は気をつけましょう。
Marshall EMBERTON IIIのまとめ
- ひと目でMarshallとわかるクールなデザイン
- Dアンプ38Wクラス×2のパワフルサウンド
- 連続再生最大32時間
- 弦楽器のつややかなサウンド
- キレのある深い低音
- IP67で屋外でも使える
- 価格が高い
デメリットに価格が高いことを上げていますが、EMBERTON IIIを購入するかどうかは、Marshallが欲しいかどうかです。
もちろん音も素晴らしいですが、音だけで選ぶならもっと低価格で、そこそこ良い音のスピーカーはあります。
それでもやっぱりマーシャルがいい!という方におすすめのBluetoothスピーカーです。
1週間以上使っていますが、買ってよかったと思える1台です。
この記事を読んで、Marshall EMBERTON IIIが気になった方は、製品をチェックしてみてください。
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