第5世代新型iPad Pro 12.9インチモデルがようやく到着。
2021年4月に新型iPad Pro,2機種が発表されたわけですが,なんといっても驚いたのはMacBookにすでに搭載されいてる超高性能M1チップをそのままiPad Proに採用したことです。
正直私でじまろの使っているiPad Pro 11インチ2018年モデルでも普段遣いにはなんら問題ないくらい高性能なんです。
それがさらに上書きされるわけですから魅力的です。
そして物欲センサーを刺激したのが12.9インチのみに採用されているLiquid Retina XDRと呼ばれるミニLEDのディズプレイ。
簡単に説明すると,既存の画面全体を光らせる液晶パネルと違い,沢山のLEDが分割して光量の調整を行うため,コントラスト比が格段に上がります。
それではさっそく見ていきましょう。
iPad Pro 12.9インチ(第5世代)製品情報
ディスプレイ | 12.9インチ Liquid Retina XDR ディスプレイ |
容量 | 128GB, 256GB, 512GB, 1TB, 2TB |
チップ | Apple M1チップ 8コアCPU、8コアGPU、16コアNeural Engine |
メインメモリ | 8GB / ただし1TB, 2TBモデルは16GB |
カメラ/ビデオ撮影 | 12MP広角カメラと10MP超広角カメラ 写真のスマートHDR 4Kビデオ撮影(24fps、25fps、30fpsまたは60fps) |
FaceTime HDカメラ/TrueDepthカメラ | TrueDepthカメラ(超広角カメラ搭載) 12MPの写真 2倍の光学ズームアウト センターフレーム 写真のスマートHDR 3 |
バッテリー | Wi‑Fiでのインターネット利用、ビデオ再生、オーディオ再生:最大10時間 容量:40.88Wh |
コネクタ | Thunderbolt / USB 4対応のUSB-Cポート |
同梱物 | iPad Pro本体 説明書等 USB-C充電ケーブル(1m) 20W USB-C電源アダプタ ※本体は35Wの急速充電に対応 |
サイズ | 280.6 × 214.9 × 6.4 mm 厚みが前モデルより0.5mm増 |
重量(WiFiモデル) | 682g |
今回のモデルは,11インチと12.9インチ,さらに高額モデルとの差別化が図られています。
具体的には12.9インチモデルにはミニLEDディスプレイ搭載,その中でも1TB,2TBモデルには16GBのメインメモリが搭載されています。
前モデルとの主な違いは,ミニLED採用, M1チップ搭載のほか,USB-CポートがThunderblot / USB 4にアップグレード,そしてバッテリー容量が36.71Whから40.88Whに増量しています。
引き続きLiDARセンサーが搭載されているカメラ部分。ARで必要な空間認識するためのセンサー。
一般ユーザーにはイマイチ活用の場がないため,活躍してくれるアプリの発表が待たれます。
カメラは10MPの超広角(絞り値f/2.4)レンズと12MPの広角レンズ(絞り値f/1.4)の2つ。光学2倍ズーム付き,十分すぎる性能。
私はiPadのカメラはPDF書類の取り込みくらいしか使わないので,LiDARセンサーも要らないし,性能落として安くしてくれたほうがうれしかったりします。
電源スイッチはカメラ部の上,音量スイッチはカメラの横。これまでどおりの仕様。
実は音の良さでも定評のあるiPad Pro。上に2つ,下部にも2つ,合計4基のステレオスピーカー。
下部のThunderbolt / USB 4のポート。
これまで以上に高速でデータのやり取りが可能に。
スピーカーは上部とこの下部に2基ずつ。
USB-Cポートの上の3つの点は,純正キーボードカバーを接続する時に必要なもの。
側面中央に有る黒いライン部分はApple Pencilを装着する場所
iPad Pro 12.9インチ購入の数少ない不安材料といえば重量。
実測686g,スマートフォーリオ(300g程度)などを装着するとすぐに1Kgオーバー。
置いて使うには快適サイズ。
片手で持ったり,寝転がりながら両手で支えたりするには重さがネックです。
約1.3KgのMacBook Airと一緒に持ち歩くことを考えると恐ろしい。
ベンチマーク(Geekbench5)
さすがにM1チップ,シングルコアも十分高速。
マルチコアだとぶっちぎりで高速です。
新機能「センターフレーム」
インカメに面白くて実用的な機能センターフレームが搭載されました。
その機能は,被写体の顔を追尾して常に画像のセンターに表示するといったもの。
Face Timeでは動いてくれるのですが,他社製アプリ内でも稼働するのか試してみました。
zoomで顔を動かしながらやってみました。問題なくOKでした。
何も設定しなくてもビデオ撮影がはじまると勝手に追尾してセンターにとらえてくれます。
テレワークにはありがたい機能ですね。
iPad Pro 11インチ 2018モデルとの比較
左がiPad Pro 11インチ 2018モデル。
2世代前のカメラはさすがに性能差がありますが,なめらかに表現してくれる120Hzのリフレッシュレートをもつディスプレイ,そして搭載されているA12X Bionicチップは今でも十分高性能です。
片手操作やモバイル用途での機動力は11インチモデルが断然上。
手書きモード,動画編集,動画視聴などはもちろん画面の広い12.9インチが使いやすいです。
ミニLEDディスプレイの実力
システムで輝度を最大に引き上げての撮影。
11インチ2018モデルの方は,全体を光らせるため,黒色も浅い色合いです。
この11インチのLiquid Retinaディスプレイは2018, 2020, 2021同じ仕様です。
対して2021年発売の12.9インチはミニLED採用のLiquid Retina XDR ディスプレイでしっかり黒い部分の発光を抑えています。
結果,コントラストがくっきり鮮やかになります。
とはいえ,11インチモデルも2018から2021まで同じ仕様のディスプレイですが,600ニトの明るさ,True Tone,P3の広色域,120Hzのリフレッシュレートと,十分キレイで高性能だということは付け加えておきます。
2021年iPad Proの最適解は12.9インチ?それとも11インチ?
結論からいうと,好きなサイズが一番です。
私の使い方でいうと11インチの方が扱いやすいかなと思ってます。
ただし,PDFへの書き込みやイラスト制作は画面の広い12.9インチが圧倒的に使いやすいです。
上の画像は左M1 MacBook Air, 右がiPad Pro 12.9インチ。
見ての通り,画面サイズもさほど変わらないため2台持ち歩くとお互いの用途のつぶしあいになりかねません。
重量もiPad Pro 12.9本体にフルカバーをつけるとすぐにMacBook Airと変わらなくなります。
両方で2Kg超え。サイズと重量が近い2台,そのうち持ち歩くのはどちらか1台だけになってしまいそうです。
ですが,今回に限っていえば,ミニLEDを試せるのは12.9インチのみです。
多少機動力が落ちても購入に価値があるのではないでしょうか。
初めての12.9インチ,仕事に,動画視聴にしばらくは楽しめそうです。
片手持ち,携帯性,そこそこ手書きモードなどトータルバランスで考えるならiPad Pro 11インチが最適解。
M1 iPad Proにおすすめのアクセサリーはこちらの記事から。
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