旅行に最適なBluetoothスピーカーを探し求めて数ヶ月。
今回購入したのはFunLogy Portable Mini。
ライバルと比較して、とにかく価格が安い!そして音も必要十分なモバイルスピーカー。
前回購入したAnker Soundcore Mini 3は、売れているだけあって音質と価格のバランスが絶妙な一台でしたが、どうしても気になる点がひとつ。
それは、AUXつまり外部入力がなく、有線接続ができないこと。
音楽を聞くだけなら不要の有線接続なんですが、動画となるとBluetoothでは遅延がひどすぎて使えません。
どのくらいヒドイかというと、ワイヤレスイヤホンの遅延とは比較にならないくらい音ズレが起きます。
しかし、FunLogy Portable Miniは外部入力(3.5mmジャック)付き、しかも破格の値段設定。
ということで購入しましたので、Anker Soundcore Mini 3と比較しながらレビューしていきます。
先に結論をいうと、音はAnker Soundcore Mini 3が上、FunLogy Portable Miniのメリットは価格と外部入力です。
製品詳細
パッケージ内容
- FunLogy Portable Mini本体
- USB Type-Cケーブル(充電用、約1m)
- 3.5 mm AUXケーブル(約1m)
- ストラップ(約0.2m)
- 取扱説明書
製品スペック
製品名 | FunLogy Portable Mini |
---|---|
サイズ | 直径 70mm × 高さ 80mm |
重量 | 約250g |
スピーカー | 6W, 3Ω, 42mm |
サブウーファー | パッシブラジエーター型 |
Bluetooth | Ver. 5.3 |
プロファイル | A2DP, HFP |
コーデック | SBC, AAC |
無線出力 | class2 |
通信距離 | 最大10m |
インターフェイス | 3.5mm AUX, USB Type-C |
バッテリー容量 | 650 mAh |
稼働時間 | 最大10〜16時間 |
電源入力 | 5V – 1.0A |
防水防塵性能 | IP67 |
その他の機能 | 2台接続機能(TWS) ハンズフリー通話 ストラップホルダー |
カラー | 黒、白、赤、青 |
アウトドアやプールサイドに、防水防塵なのはありがたい。
外観
外観はブラックのマット仕上げ。
操作パネルも、シリコーンのマットブラック。
高級感があるわけではないですが、これが税込2,580円で手に入るのだから十分なデザインと質感といえます。
背面部分には、ストラップホールと防水キャップ内部に、AUX(3.5mmジャック)と充電用USB-C端子。
直径7cmの筒型ボディ上部に最大6W出力のスピーカーコーンが透けて見えます。
まるでライブハウスのモニタースピーカーのような無骨な感じが、いい。
底面には滑り止めと製品仕様。もちろん技適マークあります。
中央のQRコードはFanlogyの公式サイトにアクセスできます。
Anker Soundcore Mini 3と比較
やはりAnker Soundcore Mini 3は高級感あります。
ほぼ同じサイズで出力も同じ6Wですが、価格が違うから当たり前です。
コーヒー缶と比較。
- FunLogy Portable Miniは高さ8cm×直径7.0cm
- Anker Soundcore Mini 3は高さ8.4cm×直径7.2cm
- コーヒー缶260mlのサイズは高さ13.5cm×直径6.6cm
数ミリの差はありますが、両機種とも直径はコーヒー缶260mlと同等、高さはくびれの位置くらいです。
重さの比較です(実測)
- FunLogy Portable Mini:227.4g
- Anker Soundcore Mini 3:221.5g
Ankerのほうが5.9g軽量ですが、ほとんど誤差レベル。
FunLogy Portable Miniの使い方
使い方は、専用アプリなどはなくシンプル。
電源をONにするとペアリング状態なので、接続したいデバイスのBluetooth設定からFunLogy Portable Miniを選択するだけ。
別のデバイスに接続したい場合は、再生ボタンを長押しで接続解除すればペアリング待機モードになります。
マルチペアリング対応なので、以前接続したデバイスを記憶していて、再接続はかんたん。
ちなみにマルチペアリング(接続先の複数登録)とマルチポイント(同時接続)は別物なので注意してください。
TWS機能(2台でステレオ接続)
TWS機能:FunLogy Portable Miniを2台使って、ステレオ再生も可能。
- 再生ボタン1秒長押しで接続解除
- TWSボタン1秒長押しでTWS待機(LED点滅)
- Portable Mini2台目を電源を入れた状態で近づけると自動接続
- 親機(LED点滅)とデバイスを接続(Bluetoothまたは有線AUX)
音質
正直に言いましょう。
口コミやレビュー評価も高く、VGP2024も受賞していますが、個人的評価は「悪くない」です。
税込2,580円でこの音質は評価に値しますが、めちゃくちゃ音がいいわけではありません。
全体的にフラットで低音寄りのチューニング。
7割程度の音量なら十分楽しめる音質です。
楽器もボーカルもとても聴きやすい。
音量MAXにすると、ボディが低音に耐えきれない感じです。
音質に関していえば、Anker Soundcore Mini 3が一枚上手、完全勝利。
高音のヌケ、低音の深さ、ボーカルのクリアさ、全て上回ってます。
ただ、割引なしだと、価格が2倍ほど違うので仕方ないです。
Anker Soundcore Mini 3も高音質とはいえ音量MAXでは聞きづらいです。
さらに高音質なものが欲しい!という方は、サイズアップしてバータイプのスピーカーを購入したほうがいいでしょう。
とはいえ、FunLogy Portable Miniのコストパフォーマンは高い。
このサイズ、この価格、この音質で、納得のできる製品なのは間違いありません。
有線接続
FunLogy Portable Miniのメリットとして取り上げたいのが有線接続。
一般的なBluetoothスピーカーの場合、無線接続では、動画再生時の音ズレがはっきりわかります。
音楽再生だけを考えていれば、問題なのでしょうが、動画コンテンツも楽しみたいと考えるなら、遅延のない有線接続がベスト。
今回Anker Soundcore Mini 3から買い替えたのはAUX(3.5mmジャック)を装備しているからというのも大きいです。
有線だと音質もクリアになってグッド。
パソコンなら3.5mmジャックが付いていますが、iPhoneやiPadで有線接続したいなら、変換アダプタがあると便利。
私が使っているのはUGREEN製 L字型のタイプ。
iPhone15は端子がUSB-Cのため、USB-Cから3.5mmジャックに変換できるアダプタを使用。
Lightningならこちら
接続性:Bluetoothが最新の5.3に対応
FunLogy Portable Mini
携帯重視の小型Bluetoothスピーカーにおいて、接続の安定性も、とても重要。
FunLogy Portable Miniは、最新のBluetoothバージョン5.3に対応しているので、起動からの接続も速い。
接続中に途切れる場面もありませんでした。
Anker Soundcore Mini 3
基本的にBluetoothはバージョンが新しい方が接続が安定しています。
Anker Soundcore Mini 3はBluetooth5.0と、少し古い規格なので、起動後の接続はワンテンポ遅れます。
めちゃくちゃ遅いというわけではありませんが、5.3に比べれば遅い。
接続の安定性も、私の環境では、音の途切れが頻発してストレスが溜まりました。
一度安定すれば、なかなか途切れないんですが、やはり不安は残ります。
注釈
なお、接続の安定性に関していえば、デバイスやユーザーごとの環境によっても違うので、「あくまで私の環境ではこの結果」ですので、参考程度にしてください。
音質を取るか、使い勝手を取るか
- この価格でこの音質はスゴい!
- Bluetooth5.3で接続が安定している
- 3.5mmジャックの有線接続ができるので動画の遅延も気にならない
- 軽量コンパクトで携帯性に優れる
- 音質ではAnker Soundcore Mini 3に勝てない
- 専用アプリなし、Anker Soundcore Mini 3はアプリでイコライザ調整可能
今回、Anker Soundcore Mini 3の購入直後に、FunLogy Portable Miniを購入しましたが、結果的には満足してます。
有線接続やコスパを重視するならFunLogy Portable Miniの購入はおすすめできます。
同じようなコンパクトサイズで、少しでも音質を求めるならAnker Soundcore Mini 3がいいでしょう。
この記事を読んでFunLogy Portable Miniが気になった方は、製品ページをチェックしてみてください。
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