車内でYouTubeなど動画も音楽も楽しみた〜い!
そう思う方は、たくさんいらっしゃると思います。
もちろんスマホで見ることはできますが、どうせならカーナビやディスプレイオーディオで楽しめたら最高じゃないですか。
そんなとき活躍するのが、カーWi-Fiルーター「カロッツェリアDCT-WR200D」
コレがあれば走行中も快適Wi-Fi環境を構築できます。
全国のドコモLTEエリアで通信容量無制限に利用可能、しかも最大5台まで同時接続することができます。
特徴は以下の通り。
- シガーソケットからUSBで電源供給
- 車種問わず、どんな車でも使える
- エンジン始動からWi-Fi利用可能な状態まで約35秒と高速
- 通信速度は下り最大150Mbps、上り最大50Mbpsで動画も快適
- スマホで契約、その場ですぐ利用できる
- 走行中に加え、走行前2時間、走行後2時間の停車中も使用可能
- 年間契約13,200円(税込)で通信容量無制限(月払い、日払いアリ)
実際に1ヵ月使ってみての感想ですが、メチャクチャ便利です。
電源はシガーソケットからの供給なので、エンジンOFFの状態では当然使えませんが、エンジンONにすれば、すぐに使えます。
コスパも抜群、年間契約すれば13,200円(税込)、月割で1,100円という格安で容量無制限Wi-Fi環境を手に入れることができます。
もちろんデメリットもあります。
- ドコモLTE通信が届かないエリアでは使えない
- インジゲーターの色でしか通信状態が把握できない
- 2年後、引き続き利用する場合、更新料5,500円が必要(自動更新可能)
上記のデメリットを加味したとしても、車内で無制限で使えるWi-Fiを手に入れられる、とても便利な製品です。
早速レビューしていきます。
改正道路交通法では、走行中のスマートフォンを手に持つ行為はもちろん、デバイスの操作と画面の注視は、「ながら運転」と見なされる重大な違反行為です。YouTubeなど動画の視聴は「画面の注視」に該当するため、違反の対象となります。
当然ですが、ご家族など同乗者が、走行中に動画に注視するのは問題ありません。
製品仕様
製品名 | DCT-WR200D-E |
ブランド | カロッツェリア/carrozzeria |
メーカー | パイオニア |
製品種類 | 車載用Wi-Fiルーター |
電圧 | DC5V |
消費電力 | 1.5W |
動作温度 | –10 ℃ ~ +60 ℃ |
UIM | ドコモnanoUIM 有効期限2年間(更新可) |
通信規格 | IEEE 802.11 b/g/n( 2.4 GHzのみ) |
同時接続 | 5台 |
通信速度 | 受信最大 150 Mbps(ベストエフォート方式) 送信最大 50 Mbps(ベストエフォート方式) |
サイズ | 91.5 × 16 × 47.1 mm |
重さ | 60g |
実勢価格 | 22,803円(税込) |
同梱品 | USBケーブル(Type-A to Type-C) 両面テープ付き面ファスナー x 2 取扱説明書 保証書 ラベル(ID、パスワード印字) UIMカード(本体挿入済) |
今回購入したのは、「DCT-WR200D-E」という製品。
他に、USBシガーチャージャーの同梱された「DCT-WR200D」もあります。
どちらも同じ製品ですが、USBシガーチャージャーを持っているかどうかで、購入する方を決めてよいでしょう。
当然、USBシガーチャージャーの付いていない「DCT-WR200D-E」は、2,000円ほど安価。
外観
91.5 mm × 16 mm × 47.1 mm( 幅 × 高さ × 奥行)、手のひらに収まるコンパクトサイズ。
左上に通信状況をしめすインジゲーターランプがあり、右上にはリセットボタン。
背面には、製品の型番、Wi-FiのIDやパスワードなど重要な情報が記載されています。
右側面には、電源ケーブルを接続するUSB-Cポート。
上部の側面には、UIMのカードスロット。
内部にはnanoUIMカード(SIMカード)が収まっています。
実際に取り出す必要は、ほとんどありませんが、内蔵のUIMカードは有効期限が2年間と決まっています。
自動更新や期間内の更新なら、そのまま継続利用できますが、万が一、更新切れになると、新たなUIMカードを購入しなければなりません。
その場合は、古いUIMカードを取り出し、新しいUIMカードを挿入する必要があります。
重さは60gと超軽量。実測では59g。
前機種DCT-WR100Dとの違い
新しくなったDCT-WR200Dは、前機種DCT-WR100Dよりも使いやすくなっています。
2024年12月のバージョンアップによって、機種にかかわらず、走行中以外では走行前30分、走行後1時間の停車中にしか使えなかったものが、走行前2時間、走行後2時間の停車中に使えるようになっています。
実際に使ってみる
利用するまでの流れ
実際にWi-Fiルーターとして利用可能になるまでの手順を説明します。
- 保証登録:保証書から登録
- 本体の設置:USBシガーソケットと接続
- 起動確認
- docomo in Car Connectの利用登録
- インジゲーターランプで利用可能になっているか確認
- 完了
手順はいたって簡単ですが、購入したらまずは、万が一の故障に備えてパイオニアのページで製品登録しておきましょう。
製品番号とユーザー情報を入力すれば登録できます。
本体の設置
本体は、しっかりと固定しないと、本体が誤動作を起こすため、付属のマジックテープでしっかりと固定します。
付属のUSBケーブルと手持ちのUSBシガーチャージャーを使って接続、そしてエンジンON。
まずは、ランプが緑と青の交互に点滅を繰り返します。
しばらくしてグリーンと赤の点滅で、起動完了の状態。
この状態では、回線契約していないのでWi-Fiは使えません。
docomo in Car Connectの契約
本体裏側のQRを読み取ってdocomo in Car Connectへアクセスします。
dアカウントを持っていない方は、登録が必要です。
dアカウントを持っている方は、そのままログイン。
そのまま契約に進みます。
ユーザー情報の入力と、プランの選択だけなのでメチャクチャ簡単です。
プランは、1日限定プラン、30日限定プラン、365日プランの3種類から選べます。
当然365日の1年間プランがお得ですが、あまり車でWi-Fiを使わない方は、自分にあったプランを選びましょう。
docomo in Car Connectの契約が完了後、しばらくするとインジゲーターランプがブルーに変わればWi-Fi利用可能となります。
スマホでWi-Fiを確認する
ラベルに記載のIDとパスワードを使って接続して、Wi-Fiが有効なのか確認します。
スマホでQRを読み取って接続することも可能です。
ラベルはパスワードやSSIDなど大切な情報が書き込まれているので、見えるところに貼り付けるか、大切に保管しておきましょう。
接続に問題なければ、これで完了。
接続がうまくいかない場合
契約が完了したのにもかかわらず、接続がうまくいかない場合、つまりインジゲーターランプがブルーに点灯しない場合、リセットしてみましょう。
ボールペンの先やSIMピンなどで3秒間押し続けることで強制再起動となります。
それでもうまくいかない場合は、サポートに連絡しましょう。
ランプで状態を確認する
緑と青で交互に点滅 | 起動中 |
緑で点滅 | 待受中 |
赤で点灯 | 未接続、圏外、 ネットワークサーチ中、 UIMカード有効期限外 |
緑と赤で交互に点滅 | docomo Car Connect有効期限外 |
赤で点滅 | UIMカード未挿入 認証エラー |
青と赤で交互に点滅 | ファームウェア更新中 |
青で点灯 | Wi-Fi機能オン(正常) |
青で点滅 | 停車状態の一定時間経過による Wi-Fiオフの10分前 |
緑で点灯 | Wi-Fiオフ |
消灯 | 電源オフ |
ディスプレイが付いていないモデルですので、現在の状況を確認するにはインジゲーターランプが頼りです。
電波状態の確認など、ディスプレイがあれば確認も簡単なんですが、色表示だけで情報を教えてくれるというのが、正直、一番嫌な部分、デメリットでもあります。
ディスプレイじゃなくてもアプリでもあれば確認できるんですが。
不意に緑の点灯が続いたりすると、故障なんじゃないかと不安になったこともありました。
その時は、しばらく走行していると青色に変わってくれて安心しました。
設置場所について
私の場合、センターのコンソールボックスの運転席側に固定しました。
ダッシュボードだと熱も怖いし、グローブボックスの中だと電波が弱くなるのでは?と思って、この場所をチョイス。
インジゲーターランプを常時確認したいということも、この場所を選択した理由です。
取り付け方は、進行方向に対して平置きか縦置きに設置可能(角度は20°)
平行に置くことも可能です。その場合も角度は20°となります。
FireTV Stickとの組み合わせ
私が使っているスマートディスプレイは「カロッツェリア DMH-SF700」
Apple CarPlayでナビなどに活用していますが、HDMI接続でFire TV Stickと接続することができます。
つまり、ここにカーWi-Fiルーター「カロッツェリア DCT-WR200D」を組み合わせることで、快適Wi-Fiカーライフを実現することができるんです。
いつでも車内で、YouTube、Amazon Prime、ネットフリックスなどなど、なんでも見放題です。
Fire TV Stickのメリットは、なんといってもリモコン操作と音声入力。
ディスプレイに触れることがないので指紋で汚すこともありません。
起動も素早いので、車には最高のデバイスです。
ポケットWi-Fiやテザリングと比較
テザリング VS DCT-WR200D
まず、テザリングと比較して、使いやすさは圧倒的に「カロッツェリア DCT-WR200D」に軍配。
料金的には、スマホの契約料のみのテザリングが優秀ですが、毎回手動でカーナビやFire TV Stickに接続させる必要があります。
テザリングは自動で繋がらないのです。
毎日使う方は特に、いちいち手動で接続させる手間がネックとなります。
毎日乗らない方でも、車を止めるたびに、手動接続しなくてはなりません。
走行中途切れた場合も同じで面倒です。
ポケットWi-Fi VS DCT-WR200D
ポケットWi-Fiは、格安や定額もありますが、価格面では、年額13,200円(税込)、月割りすると1,100円の「カロッツェリア DCT-WR200D」は優秀です。
毎日ポケットWi-Fiを持ち運ぶ方は苦にならないかもしれませんが、1年間使ってみて、持ち物が増えたこと、毎日充電が必要なことが非常に面倒でした。
また車の中に置き去りにするにも、バッテリーの充電が切れていたら使い物にならないし、エンジンとは別に、毎回電源をオフにしなければならないなど、どうしても作業がひと手間増えてしまいます。
夏場の高温になる車内では、バッテリー内蔵品を置き去りにするのも怖いです。
ポケットWi-Fiは、車用に限定せず、毎日持ち歩く人におすすめです。
感想・使い心地
実際に1ヵ月ほど使ってみての感想ですが、私の用途にはバッチリの製品でした。
使用できる状態になるまでタイムラグはありますが、Wi-Fi接続まで自動なのでストレスになりません。
まず、エンジン始動して、Wi-Fiが使える状態の青ランプ点灯まで約35秒。
使用しているスマートディスプレイ「カロッツェリア DMH-SF700」が自動接続するのに約35秒。
車のエンジンスタートから合計で1分10秒ほどで、車内Wi-Fi環境が構築されます。
速度も通信エリアもdocomoの4G,5Gが使えるLTE回線なので不満はありません。
パソコンだって、通信容量を気にせず使えるんです。
最高です。
ただし、使いはじめたころ、一度だけ、急にランプが緑の点灯のままになり、かなり焦りました。
緑色の点灯は「Wi-Fiオフ」の状態。
Wi-Fiオフってなんだ???となりましたが、1時間ほどで復旧。理由は不明。
仮にディスプレイが付いていれば、LTE回線が弱くなっているとか、電波があるようなら、しっかり固定されていないからとか理由を探せますが、ランプの色だけでトラブルを認識するのが難しいです。
トラブルはその一度だけで、今は特に問題なく使えています。
DCT-WR200Dのまとめ
- 車種問わず、どんな車でもWi-Fi環境が作れる
- 容量無制限で年額13,200円税込は格安。月払、日払も有り
- エンジン始動からWi-Fi利用可能な状態まで約35秒と高速
- 走行前2時間、走行後2時間の停車中も使用可能
- 購入してすぐスマホで契約し、利用可能にできる
- 積み替えれば、セカンドカーやレンタカーでも使える
- 最大5台まで接続可能
- インジゲーターの色でしか通信状態が把握できない
- 2年後、引き続き利用する場合、更新料5,500円が必要(自動更新可能)
車の中で、Wi-Fi環境を作りたいという方には、もってこいの製品。
本体価格の初期投資を含めても、現状ベストな選択肢と言えます。
ただし、内蔵のUIMカードは、利用料とは別に、2年毎の更新料が必要なので、注意しましょう(初回契約時は更新料不要)
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