今回紹介するクラウドストレージサービス「pCloud」は、なんと買い切り型!
一度購入すれば、生涯使えて、コスパは抜群です。
いろんなサブスクに加入しすぎちゃって、毎月の出費をもっと抑えたい。
そうなんです。最近は、音楽、動画配信、スマホアプリなどなど、なんでもサブスク。
クラウドサービスも、無料分の数GBなんてすぐにフルになっていしまい、さらに容量を増やすには有料コースに課金しかありません。
そこでおすすめしたいのがpCloudのライフプラン(買い切り型)。
一度購入さえしてしまえば、追加料金は一切かかりません。
pCloudはこんな人におすすめです!
✅ 長期的にクラウドストレージを使いたい(生涯買切り:ライフタイムプランが魅力)
✅ 毎月のサブスクサービスを減らしたい
✅ プライバシーとセキュリティを重視(スイスの法律&クライアント側暗号化)
✅ ファイルのバックアップやバージョン管理をしっかりしたい
✅ 動画・音楽のストリーミングや大容量ファイルの共有をしたい
早速レビューしていきます。
pCloud概要
pCloudはスイスを拠点とするオンラインクラウドストレージサービスで、個人や企業向けにデータの保存、共有、同期を提供するプラットフォームです。
現在、世界中で約2,000万人のユーザーが使用しています。
- 2020年5月:日本においてノイテックス有限会社がpCloudの取り扱いを開始。
- 日本円での決済や日本語のサポートが可能になる。
- 2023年3月30日:「ASP・SaaSの安全・信頼性に係る情報開示認定制度」の認定を取得。
- 2023年11月15日:「クラウドアワード2023」支援業務系ASP・SaaS部門で審査委員会賞を受賞。
日本でのサービスにも力を入れてくれているので、安心して使えるサービスです。
pCloudの特徴
買い切り型
クラウドストレージサービスは、Google DriveやDropBox、さらにはAppleのiCloud、MicrosoftのOneDriveなどが有名ですが、買い切りプランはpCloudのみです。
買い切りとは、一度購入すれば、99年間または所有者が生きている限り有効なサービスなんです。
安全性・セキュリティ
pCloudはTLS/SSL暗号化技術を用いることで、サーバーへの転送中も高いセキュリティを保持しています。
オプションのpCloud Encryptionを使用すると、難しい知識がなくてもファイルを暗号化し保護することができます。
クラウドに保管されたデータは、24時間365日、データセンターが監視を続けます。
重要なファイルやフォルダは、パスワードで保護されたフォルダ(Cryptoフォルダ)内に格納することも可能です。
10万ドルの賞金が出る6ヶ月間のハッカーコンテストでも、Cryptoフォルダをハッキングできたハッカーは2860人中、0人でした。
日本語対応
アプリ、Webページはすべて日本語にローカライズされています。
また、安心して問い合わせできる日本語サポートチームも配属されています。
やはり、日本語対応は安心できます。
「情報開示認定制度」認定サービス
「情報開示認定制度」は、クラウドサービス事業者が安全・信頼性に係る情報を適切に開示している事を第3者が認定し、同一フォーマットで公開することにより、クラウドサービス利用者のサービス比較、評価、選択を支援し安全性向上を目指す制度。
認定されるには、総務省と連携して事業を行っているASPIC 一般社団法人日本クラウド産業協会の審査をパスする必要があります。
pCloudは「情報開示認定制度」の認定を取得した最初の海外のクラウドストレージです。
購入方法
まずは公式ページからプランを選んで購入。
■買い切り型の価格
Premium 500GB | 199USドル/ |
Premium Plus 2TB | 399USドル/ |
Ultra 10TB | 1,190USドル/ |
500GBの199USドルが一番購入しやすいプランです。
2025年1月31日現在のレートで199ドルは30,844円(1ドル=155.2円)。
仮にDropBoxの一番安い個人プラン月額1200円のサブスクを契約すると1年間で14,400円、2年間で28,800円、3年目では43,200円にもなってしまいます。
大容量の10TBはたしかに高価ですが、そもそも他の有名サブスクサービスに個人向けの10TBの設定がなく、ほとんどが2TBまで。
pCloudは、大容量のクラウドストレージを探している方にもおすすめできます。
ただし、価格が高すぎると感じるなら、大型セールを狙うのが一番賢い方法です。
また、一度ユーザーになると、特別セールの通知を受けることがあります。
かなりお得なので、タイミングが合えば利用したいところです。
アップグレード(追加購入)について
買い切り型なのはイイけど、追加で容量増やしたいときどうするの?
これは、空き容量が少なくなってくると、ユーザーとして当然出てくる疑問。
答えは、同一アカウントで追加購入すれば、現在の容量に購入した分がプラスされます。
500GBを使っていて、足りなくなったら、1TB追加購入すれば、使用領域は1.5TBとなります。
いきなり2TBや10TB購入するのはちょっと心配。
と考える方も、まず小容量のプランを購入して、後で大容量を追加購入すればいいのです。
急いで購入するのではなく、事前にセール期間を狙って購入するのがおすすめです。
Familyプランについて
「アカウントが一つじゃ家族で使えないな」という方のために最大5ユーザーまで共有で使えるFamilyプランがあります。
- 最大5ユーザーまで利用可能
- 2TBまたは10TBの容量
- アカウントごとの容量管理
- アカウントの非公開化
- 30日分のゴミ箱履歴
プライバシー保護も万全で、1アカウントずつのロック機能や容量設定も可能です。
ビジネスプランについて
- 3人以上のユーザー
- ユーザ一人当たり1 TBのストレージ
- pCloud Encryption(クラウド暗号化処理)
- チームとアクセス制御
- 安全なファイル共有
- 180日間のファイルバージョン管理
ビジネスプランは、有料のpCloud Encryption(クラウド暗号化処理)が無料で使えて、オトクな部分もありますが、こちらはサブスク限定。
180日間のファイルバージョン管理も、共同作業には嬉しい機能です。
使い方
MacBookにインストール
私は、MacBookとiPhoneにインストールしてみました。
AndroidやWindows、Linuxでも同様にインストールできます。
公式ページから、アプリをダウンロードしてインストールするだけ。
メチャクチャ簡単です。
仮想ドライブとしてFinderに表示させる
pCloudを仮想ドライブとしてFinderに表示させるには少し手間が必要です。
ただし、この作業をやっておくと、すべてのサービスが便利に使えるので、おすすめです。
仮想ドライブの設定方法
- メニューバーに出現したpCloudのアイコンから、「ドライブを有効にする」を選択。
- 「システム拡張機能を有効にするには復旧用環境でセキュリティ設定を変更してください。」というポップアップが表示されるので、そのまま「システム終了を選択」。
- 電源ボタンで起動し10秒後、再度電源ボタン長押しで、セキュリティポリシーの変更画面が現れます。
- 「オプション」から「起動セキュリティユーティリティ」を選択。
- 「セキュリティポリシー」から「カーネル機能拡張」を有効にする。
- 再起動で作業完了。
仮想ドライブの設定が終われば、フォルダのサイドバーに「pCloud Drive」が出現します。
あとは、「pCloud Drive」内に、フォルダを作ったり、ファイルを投げ込んだり、自由に使えます。
ブラウザ版
ブラウザ版でも全く同じフォルダとファイルを閲覧、編集可能です。
ファイルの共有もワンクリックでURLを取得できるので、他のユーザーとのやり取りがめちゃくちゃカンタンです。
ブラウザ拡張機能
ブラウザの拡張機能を使えば、右クリックで「Save to pCloud」を呼び出すことができます。
使えるブラウザは、Chrome、Firefox、Opera、microsoft Edge、Braveと、有名どころはおさえています。
「Save to pCloud」は、ワンクリックで、フォルダ内に保存されるので、大量に画像収集する場合などは、かなり作業効率が上がります。
もちろん保存した画像は、iPhoneやMacでも自動で共有されます。
Macのバックアップ
重要なファイルはpCloudにバックアップできます。
バックアップしたファイルは最大1年以内で、巻き戻す(復元する)ことができます。
誤ってファイルを上書きしたときなどは、助かる機能です。
iPhoneにインストール
iPhoneへは、AppStoreから「pCloud」アプリをインストールするだけ。
あとは、ログインすればすぐに使える状態になります。
こちらは、macOSよりもカンタンです。
pCloudアプリの使い方
pCloudアプリのホーム画面では、フォルダの作成、画像の保存、文書のスキャンなどができます。
オーディオファイルや、画像ファイルは、他のアプリを使わなくても、直接閲覧が可能なので、わずらわしさがありません。
Cryptoフォルダは、PCと同じように、パスワード保護できるので、他人に見られる心配がありません。
同期が速い!
iPhone、MacBook、ブラウザ版、どれを使っても、アップロードしたファイルやフォルダは高速で同期されます。
いちいち待たされないキビキビとした反応なので、ストレスフリーでうれしいポイント。
ただし、PCのバックアップ機能を使う場合、ファイル数が多いと、初回はかなり時間が必要なので、余裕があるときに実行しましょう。
外付けSSDという選択
ここまで、買い切り型のクラウドサービス「pCloud」を紹介してきました。
でも「価格がやっぱり高いな」と感じている方は、次の大型セールまで購入を控えて外付けSSDを購入してみてはいかがでしょうか。
私も愛用するサンディスクの外付けSSD「エクストリーム ポータブルSSD V2」は、読出最大1050MB/秒とデータ転送も高速。
その上、IP65の防滴・防塵性能を持っている、信頼性の高いSSDです。
紹介記事はこちら。
まとめ
クラウドストレージ「pCloud」のまとめです。
- 買い切りすれば、追加料金なしで永年使えるクラウドストレージ
- 追加購入すれば容量を増やすことも可能
- iOS, Android, Mac, Windowsなど幅広く使えるアプリ
- MacはFinderにフォルダを表示可能
- 保存、削除した対象のファイルは、すべてのデバイスで瞬時に反映
- Chromeなどメジャーなブラウザで、画像やページを右クリックで一発保存
- バックアップ指定したファイルは最大1年以内で復元ができる
- ファイルのリンクURLを指定して誰とでも共有可能
- 外部アプリなしで画像の閲覧やオーディオファイルの再生が可能
「pCloud」は、何と言っても買い切り型というのが、最大の魅力。
サブスクで毎月の支払いを気にして使い続けるよりも、ストレスがないのがうれしいです。
セキュリティの高さ、日本語へのローカライズなど、基本的なポイントも抑えられています。
実際に使ってみて、同期のスムーズさや、仮想ドライブの使い心地も、おすすめポイントといえます。
この記事を読んで、「pCloud」が気になった方は、製品ページをチェックしてみてください。
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