日本のオーディオメーカーAVIOTから,2022年ベストバイの完全ワイヤレスイヤホンが発売されました。
ワイヤレスイヤホン持ってないんだけど予算1万円くらいでどれ買えばいい?
という質問が来たら間違いなく「AVIOT TE-D01vがおすすめ」と答えます。
理由は以下のとおり
- バランスのいい音質(低音強めだけど調整可能)
- マルチポイント(同時接続)対応
- イヤホン単体で18時間のロング再生(ケース込み60時間)
- 強力なアクティブノイズキャンセリング
- 外音取込み機能
- IPX4相当の防水性能
- ゲーミング(低遅延)モード
- 対応アプリ(設定/イコライザー等)
- 高性能・高音質で11,990円(税込)
これだけ揃っていて1万円そこそこのワイヤレスイヤホンは2022年7月現在,まずありません。
2022年10月現在なら、Anker Soundcore Space A40もおすすめ。
今回はこのコスパ最強ワイヤレスイヤホン『AVIOT TE-D01v』を詳しくレビューしていきます。
製品開封
同梱品はシンプル。
- イヤホン本体
- 充電ケース
- イヤーピースS,L(Mは装着済)
- USB-C to A充電ケーブル
- 説明書・製品登録カード
特に珍しい付属品はなく,オーソドックスな中身。
AVIOT TE-D01v製品スペック
メーカー | AVIOT(アビオット) |
ドライバー | Φ10mm ダイナミック型 |
通話用内蔵マイク | MEMSマイク |
バッテリー | イヤホン片耳 85mAh チャージングケース 600mAh |
最大通話時間 | 最大9時間 |
最大連続再生時間 | イヤホン単体 18時間 ケース併用時 60時間 ※使用環境により変動 |
イヤホン本体充電時間 | 1.5時間 |
急速充電 | 10分の充電で最大120分 |
充電ポート | USB-C |
防水レベル | IPX4相当 |
Bluetooth | 5.2 |
コーデック | SBC,AAC |
その他 | マルチポイント2台同時, マルチペアリング8台まで |
サイズ | 5.7×3.6×2.7 cm |
重さ | イヤホン片側 7g ケース込み 48g |
外観
イヤホン本体
イヤーピースは装着済みのMサイズと付属のL,Sサイズで3サイズから変更可能。
シリコンはしっかりした厚みがあり,割と硬めです。
先端は,汎用性の高いデザインですが,大きめの形状なので,イヤーチップの交換の際にはちょっと手間取ります。
外側は,ヘアライン加工された金属部分のシルバーがとても美しい。
充電ケース
充電ケースのサイズは5.7×3.6×2.7 cmのコンパクトサイズ
左がAVIOT TE-D01v,右がAirPods Pro。
厚みは,AirPods Proよりありますが,十分ジーンズのポケットに収まるサイズ。
重さ
片耳 7g。
耳に装着しても気にならない重さ。
ケース込みで48g。
AVIOT TE-D01vを使ってみる
Bluetooth接続するとそのまま使えますが,より細かな設定ができる専用アプリ『SOUND ME』 をダウンロードしておきましょう。
右上の六角形をクリックするとアップデートや公式SNSの情報にアクセス可能。
設定画面に表示されている『接続切り替え』は,AVIOT製品を複数所持しているとき切り替える機能。
ホーム画面の[サウンドモード設定]からノイズキャンセリングの強さ,外音取込みのレベル調整が可能。
風切り音が気になる場合、軽減する設定もできます(ANCは少し弱まる)
[サウンドモード設定]の下の△マークをクリックすると,さらに選択メニューが出現。
この△マークがわかりづらい,もっと視認性を高めて欲しいかな。
間違ってスワイプしちゃうんですが,実際はクリック。
タッチコントロールは,シングル,ダブル,トリプルタップをカスタマイズ可能。
音量,曲送り,曲戻し,再生,停止が割当てできます。
イコライザーは6つのプリセットがあり,カスタマイズしたものを2つまで登録可能。
ゲーミングモードは遅延を軽減するモードですが,動画視聴くらいなら,ノーマルでも問題なく使用できます。
音質
肝心の音質ですが,1万円台前半と思えないバランスの良さ。
解像度も及第点,粗い部分はありません。
低音から高音まで迫力のある音です。
フラット好きなボクからすると,低音がブースト気味でちょっとイヤですが,イコライザーで調整できることを考えれば問題なしと言ってもいいでしょう。
ボーカルよりも低音,高音域が前に出ている感じですが,アコースティックも十分楽しめます。
ただし,LDACやaptX Adaptiveなどのハイレゾコーデックには対応していないので,そこだけ注意してください。
アクティブノイズキャンセリング
ノイズキャンセリング機能は,右イヤホン長押し。
性能的にはかなり強力。
ソニーの高級機WF-1000XM4 と比べると一歩及ばずですが,トップクラスの強力ノイキャン。
ノイキャン稼働時のホワイトノイズはかなり抑えられていて使いやすい。
外音取込み機能
外音取込みモードは左イヤホンを長押し。
外音取り込み時のホワイトノイズはそれなりに入りますが,コンビニの定員さんとの会話など,日常使いでは十分な性能。
流石に自然な外音取込みとはいかず,自分の声はこもった感じになります。
マイク性能
高品位MEMSマイクを装備し,Ai技術で音声とノイズを自動的に振り分けて,必要な音だけを相手に届けます。
通話品質としては並。
環境音を軽減してくれるので,テレワークや電話の応答に全く支障はありません。
こもっている印象はありますが,価格を考えれば合格点。
マルチポイント
マルチポイント(2台同時接続)は本当に便利。
iPhoneとiPad,AndroidとMacBookなど手持ちのガジェット2台に接続しておけば,いちいちペアリングし直さなくてもシームレスに使えます。
マルチポイントは製品によって使い勝手が異なるんですが,AVIOT TE-D01vのは使いやすいタイプ。
メインの再生を停止しなくても,サブの音楽や動画の再生を始めれば,勝手にメインが停止になり,切り替わります。
さらにマルチペアリングにも対応していて8台まで登録しておくことができます。
マルチペアリングは,接続情報を複数の機器に残しておくことで,ペアリング作業をすることなく,再接続させることができる機能。
マルチポイントとマルチペアリングの2つが使えるのはかなり便利。
どうしても気になる点
マルチポイントもあるし,SwitchとiPhoneで使うならいいかなと思ってるんですが,気になるのがケースからの取り出しにくさ。
イヤホンの形状とマットでサラサラな外装のせいで,つまみ出すのが難しい。
引っ掛かりでもあればいいのですが,ツルツルデザイン。
ちょっとストレスかな。
AVIOT TE-D01vはコスパで選ぶワイヤレスイヤホンなら1位
これだけの機能で,しかも価格に見合わない高音質。
買わない理由が見当たりません。
「イヤホンに出せる金額は1万円が限界」という方には,かなりおすすめできるイヤホンです。
ただし,コスパでいうなら,あと2千円出せば,ワイヤレス充電,マルチポイントに対応した『JBL LIVE FREE 2』もあるので悩みどころです。
ワイヤレス充電は使わない,ノイキャンが強力な方がいい,というのであれば『AVIOT TE-D01v』
どちらもおすすめしたい全部入り完全ワイヤレスイヤホン。
外音取込みは自分の声がこもってしまうこと,機能は満点なんですがUIがわかりづらいこと,ケースへの出し入れのしづらさが気になってこの評価点。
しかし,1万円台前半でこの高音質,強ノイキャンは,神コスパなワイヤレスイヤホンと言えます。
2022年秋に発売されたこちらAnker Soundcore Space A40もおすすめ
コメント
コメント一覧 (2件)
残念ポイントでハイレゾを出すのは無意味かなと思います
ワイヤレスの時点でハイレゾの聞こえる周波数が届きませんしね
コメントありがとうございます。
残念ポイントではなく注釈くらいでいいかもですね。
一般的に「1万円クラスでもハイレゾ対応が欲しい」
という方もいるので、挙げさせてもらいました。
一種のステータス?
個人的にはイヤホンのハイレゾ対応非対応まったく気にしていませんが、ハイレゾ好きの方を否定するつもりもありません。