コスパに優れたオーディオ機器を展開するEarFunから、ヘッドホンWave Proが発売されたので、早速購入レビュー。
これまで、BoseやSonyなど5万円クラスのヘッドホンも使ってきましたが、音質やブランドなど、特にこだわりがないのであれば正直コレで良い気がしてます。
かなりおすすめです。
アンダー1万円で、音質もグッド、強ノイキャン、機能もモリモリ、この価格でワイヤレスヘッドホンの完成形です。
- 音質良し!(アンダー1万円として)
- ノイズキャンセリング強め
- この価格帯で風切音低減モードがある
- 外音取り込みが優秀
- 連続80時間再生(NCオン時は50時間)
- マルチポイント対応
- 通話性能良好
- 専用アプリ対応
- 低遅延モード搭載
- イヤーカップのロゴがいまいち(個人的)
- 自動電源OFFが30分以降しか設定不可
- 有線音質はイマイチ
自動装着検知機能が付いていないので、自動電源OFFは5分とか10分の設定があっても良かったかなと思ってます。
それでは早速EarFun Wave Proワイヤレスヘッドホンを詳しくレビューしていきます。
EarFun Wave Pro製品詳細
ドライバーユニット | 40mm径DLC複合膜ドライバー |
周波数特性 | 20Hz-40kHz |
インピーダンス | 32Ω |
音圧感度 | 108dB |
ノイズキャンセリング | 最大45dB |
Bluetooth | 5.2 |
対応コーデック | LDAC、SBC、AAC |
バッテリー容量 | 800mAh |
連続再生時間 | ANCオフ:最大80時間 ANCオン:最大50時間 |
充電時間 | 約2時間 |
重量 | 294g |
その他機能 | ・マルチポイント接続 ・有線対応 ・音声アシスタント対応 ・専用アプリ対応 ・自動電源OFF ・収納ケース付き |
外観
WavePro本体と専用ケースの外観をそれぞれ紹介していきます。
本体
外装は樹脂製ですが、カップの部分は鏡面塗装でなかなかの高級感があります。
ブランドロゴは目立たなくていいと思ってるのがボクだけでしょうか。
ハウジング内部は大きくLR表記されているので間違えることはありません。
イヤーカップとヘッドバンドには柔らかい肉厚のクッション。
1万円以下とは思えない、なかなかのクオリティです。
Wave Pro本体はカップを内側に折りたたむことでコンパクトにできます。
ケースで運用しない人とって、このコンパクトさは結構重要。
3種類の物理ボタンが配置されているのは、個人的にうれしいポイント。
ボタンへの割当操作は、アプリでカスタマイズ可能。
タッチセンサー式のものも多いですが、ヘッドホンもイヤホンも、目視せずに操作するので物理ボタン式の方がが間違いがない。
ボタン類はすべて右側のハウジングに配置されているのでわかりやすいのもグッド。
ヘッドバンドはカチカチっと動かして調整するタイプで、片側各10段階。
延長部分は金属と樹脂のハイブリッドで、ここも品質の高さが見て取れる場所。
本体269gとまずまずの軽量ボディ。持ち運びにも装着時にも負担にならない重さ。
以前AirPods Maxを使っていたときは重すぎて首がイきそうでした。
ケース
しっかりとしたセミハードケース。
ファスナーもスムーズで、全体的な作りのクオリティは高いです。
1万円以下でこのケースは反則。
コード類の収納箇所は、本体と接触しない場所に配置されていて、かなり考えて設計されています。
専用ケースなので当たりまえですが、ピタッと収まります。
ケースのみの重さは200g。
WaveProとケース、付属ケーブルの合計重量は486g。
素晴らしいケースですが、ボクはバックパックにそのまま押し込むタイプなので、裸運用です。
装着感
適度な圧迫感で、締付られている感覚はありません。
それでいて密閉度は高いです。
以前レビューしたQCY H3よりも側圧は弱め。
アプリ
アプリはEarFun Audioアプリは、iOSでもAndroidでも入手可能。
認識されると接続済みの表示とバッテリー残量が表示されます。
ホーム画面では、ノイキャン、外音取り込みの選択、ゲームモードON/OFF、キーのカスタマイズが可能。
ノイズキャンセリング機能は、3段階で、風切り音低減モードまであります。
ゲームモードは55msの超低遅延となり、ガチ勢でなければ多くの人が満足できるレベル。
本当に1万円か?と度々疑いたくなります。
右上の歯車マークから各種設定へ。
歯車マーク、各種設定から選べる機能。
- イコライザー
- ゲームモード
- キーのカスタマイズ
- デュアルデバイス(マルチポイント)
- 音声ガイダンス(英語・日本語・中文)
- 自動シャットダウンまでの時間
- リセット
キーのカスタマイズは電源以外のボタンなら様々な機能が割り当て可能。
クリック(1回押し)と長押し両方に割当できるので意外と柔軟なカスタマイズが可能。
イコライザーは、デフォルトとプリセット、そして自由カスタマイズが可能。
WaveProアプリのイマイチな機能2選
マルチポイント接続する機種を選べるのはいいのですが、登録が数字の羅列で、デバイス名がわからなくて困ります。
EarFunのイヤホンではちゃんとデバイス名が表記されるので、たぶんバグかと思いますが、早急に対応して欲しい。
1万円以下の製品なので、装着自動検知機能が付いていないのは仕方ないと思いますが、その代わり自動電源OFFに、もっと短い時間設定があると良かったです。
5分や10分の設定があるとうれしいかったかな。
音質
この価格帯なのでドンシャリ気味なのは仕方ありませんが、非常にナチュラルなサウンドで好感が持てます。
40mmの大型ドライバーがいい仕事してます。
低音・中音・高音すべてが上手くまとまっていて、何を聞いても音楽を楽しめます。
ドンシャリが嫌な人なら、高音域が刺さり気味に感じるかもですが、イコライザーでチューニングすれば問題なしです。
EarFun恐るべし!
ノイズキャンセリング機能
流石に完璧とまではいきませんが、1.5万円以下ならトップクラス。
低域だけじゃなく、中域もある程度抑えてくれます。
電車でも十分使えるレベルです。
外音取り込み機能は、不自然さは残りますが人の声もしっかり拾えるし、実用的なレベル。
通話性能
5基のマイクが騒音を制御し、音声をクリアに届けてくれます。
10点中7点くらい。
このヘッドホンを音声通話目的で買う方はいないでしょうから、相手にちゃんと音声が伝わるならOKでしょう。
有線
有線接続にするとすべての機能がOFFになります。
おまけに音が良くなるわけでもありません。
もし使うなら、緊急用か、機内の映像サービスに接続するときくらいでしょう。
QCY H3ヘッドホンと比較
以前紹介したQCY H3ヘッドホンも6000円台で全部入りのコスパおばけなワイヤレスヘッドホンでしたが、WaveProはすべてを1段階アップデートした製品。
価格優先ならたしかにQCY H3ですが、音質、ノイキャン性能など少しでも満足したいならEarFun Wave Pro。
装着感も、WaveProの方が圧迫感が少なく長時間使用に向いています。
唯一デザインはQCY H3がいい(好みの問題)
とりあえず全部入りで低価格のヘッドホンが欲しいならQCY H3。
全部入りですべてが実用的な機能で音質もワンランクアップしたものが欲しいならWave Pro。
まとめ
- 価格以上の製品クオリティ
- 音質はアンダー1.5万円ならトップクラス
- ノイキャンは電車でも十分使える強力さ
- 1万円以下なのにケースもグッド
- 音質はドシャリ気味だけどとてもナチュラル
- マルチポイントのデバイス表示が分かりづらい
- 自動シャットダウンにもっと短い設定が欲しい
- ブランドロゴは目立たなくていい
一言でいうと、完成度の高い、高コスパなワイヤレスヘッドホン。
低価格帯だと、クオリティやノイキャン性能、音質など、どこかに手抜き感があるのが普通なんですが、すべての機能が高次元で実装されています。
オーディオオタクでもない限り、多くの方が満足できるヘッドホンと言えるでしょう。
この記事を読んでEarFun Wave Proワイヤレスヘッドホンが気になった方は製品ページをチェックしてみてください。
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