SONYから動画に特化したVlog向けミラーレス一眼『ZV-E10』が発売されました。
昨年発売されたZV-1の上位モデルやアップグレードモデルと思っている方も多いはず。
しかし,とりあえず「新機種のZV-E10を買えばいい」というのは間違いです。
ZV-1の方が向いてる方もいるのです。
早速レビューしていきましょう。
ZV-E10パワーズームレンズキット(E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS)製品スペック
同梱品:本体,レンズ(SELP1650),専用ウインドスクリーン,USB充電器,USB-A to Cケーブル,ストラップ,バッテリー(NP-FW50),説明書他
メーカー | SONY |
型式 | ZV-E10 |
カラー | (B)ブラック,(W)ホワイト |
レンズマウント | Eマウント |
キットレンズ | パワーズーム:SELP1650 E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS レンズ内手ブレ補正有 |
液晶モニター | 7.5 cm (3.0型) TFT駆動 921×600ドット |
撮像素子 | APS-Cサイズ (23.5 x 15.6 mm)、Exmor CMOSセンサー |
カメラ有効画素数 | 約2420万画素 |
総画素数 | 約2500万画素 |
動画記録 | XAVC S:(4K30p/24p, HD60p/30p/24p) MPEG-4 AVC/H.264 |
瞳AF | ●静止画:人物 (左右瞳選択可) / 動物, ●動画: 人物 (左右瞳選択可) |
シーンセレクション機能 | ポートレート,スポーツ,マクロ,風景,夕景, 夜景,手持ち夜景,夜景ポートレート,人物ブレ軽減 |
手ブレ補正 | ●静止画: 入 / 切, ●動画: アクティブ / スタンダード / 切 |
連続動画撮影時 | 液晶モニター使用時: 約125 分 (※CIPA規格準拠) |
動画撮影目安 | 液晶モニター使用時: 約80 分 (※CIPA規格準拠) 電源ON/OFF,ズーム,スタンバイ繰返し使用時 |
本体内充電 | 可 |
USB給電 | 可(USB-C) |
外部電源 | ACアダプター AC-PW20 (別売) |
質量(バッテリー込) | 約343 g |
外形寸法(本体のみ) | 約115.2 x 64.2 x 44.8 mm (グリップからモニターまで) |
一般社団法人カメラ映像機器工業会(Camera & Imaging Products Association)が定めた規格
アンダー10万円ですがαシリーズを所有してる満足感。
センサーサイズはAPS-C。一眼ミラーレスとして十分な描写力を発揮。
動画撮影時,SONYのロゴ下のLEDランプが赤色に点灯
ズームレンズ:E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS(APS-C専用)を装着
35mm換算で広角24mmから中望遠75mm相当(約3倍ズーム)
標準キットのレンズですが,ズーム有り・手ブレ補正有り・小型軽量,リーズナブルと,はじめてのレンズとして非常に使い勝手がいいです。
側面には,外部マイク,USB-C,ミニHDMI,ヘッドホン端子。
- メニューボタン
- Fnはショートカット
- ジョグダイヤル(マニュアル撮影時F値,絞り値を変更可能)
- 再生ボタン
- ゴミ箱ボタン(商品撮影モード切替)
底面左の蓋を開けるとバッテリー(NP-FW50)とSDカードスロット
押しやすい動画ボタン,大型マイク,静止画/動画/S&Q切替ボタンなど,動画特化モデルらしい作り込みになっています。
またストラップホールも固定式で無駄な音が出ないよう動画作りに配慮されています。
VLOGするならシューティンググリップとセット
ZV-1と同時購入していたシューティンググリップ GP-VPT2BT
ZV-1ではグリップや三脚を取り付けるとバッテリー・SDカードスロットの蓋を開けられなくて泣かされましたが,ZV-E10はこのとおり完璧。
なんですが,欲をいえばSDカードの挿入は問題ないですが,取り出し時に指が蓋にあたって少々やりづらい。
シューティンググリップ GP-VPT2BTは,動画・静止画・C1(背景ボケ切替)のBluetoothボタンもあり,簡易三脚としてもグリップとしても使えて優秀。
ZV-E10,ZV-1双方に言えることですが,強めの手ブレ補正『アクティブモード』はかなりクロップ(画角が切り取られて狭くなる)されます。
自撮り動画メインの方で,この短いシューティンググリップを使う方は注意が必要です。画面いっぱいに顔のアップが,なんてことになります。
動きながらの自撮りは,自撮り棒ではなく素直にジンバルを使うのがベストです。
ZV-E10とZV-1を比較してみる
ZV-E10もミラーレス一眼としてはコンパクトですが,さすがにコンデジサイズのZV-1は,小さい。
モニターサイズがZV-E10で大きくなることを期待していましたが,なんと同サイズ。
撮影時はモニター全体が赤枠で囲われて非常に見やすい。
ZV-1にはない機能で,ひと目で動画撮影中と認識できる。
重さも大事ですが,バッテリーパックの容量も大切。
ZV-E10はZV-1に比べて約2倍の動画再生能力。
ZV-1は録画とスタンバイモードを交互に使ったりしているとすぐにバッテリー切れ。
ZV-1で撮って出し。
ZV-E10+レンズ(SELP1650)の撮って出し。
素人目には,ほぼわかりません。
センサーサイズはZV-E10が大きくアドバンテージがありますが,キットレンズがそれなり。
ZV-1内蔵の高性能なZEISSレンズはさすがといったところ。
ZV-E10とZV-1どっちを買いますか?
今回のレビューは一年前に発売された『ZV-1』と新発売の『ZV-E10』を比較してみました。
双方ともに魅力的な製品ですが,ZV-1もZV-E10もおすすめできない人もいます。
手ブレ補正強での自撮りは,かなり画角が狭くなるためおすすめできません。動きながらの自撮り撮影はジンバル併用またはDJI Pocket 2や Go Pro HERO 10がベスト。
購入を考えている方はZV-E10の長所と短所をしっかり抑えておきましょう。
ZV-E10がおすすめなのは,ミラーレス一眼,センサーサイズAPS-Cにこだわりのある方で,今後レンズを買い足していく予定の方,またはレンズ資産を持っている方です。
もう一点は,ZV-1から進化した撮影時の赤枠モニターや電源スイッチ,三脚穴の位置など改良された機能に魅力を感じる方です。
ZV-1をおすすめできるのは,とにかく機動性重視でコンパクト軽量を求める方,レンズの交換に魅力を感じない方です。
一年前の機種ですが,ZV-1の内蔵レンズは明るく優秀,十分魅力ある動画特化コンデジです。
撮影時間が短いのは予備バッテリーパック購入で対応しましょう。
みなさんが魅力を感じたのはZV-1?それともZV-E10?
今回の記事:『比較レビュー】ZV-E10レンズキットとSONY ZV-1買うならどっち』
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