MacBook Proを15インチから13インチに買い替えたのは良いのですが,やはりグラフィックボードが内蔵されていないため,4K動画編集には不安を感じていました。
そこで外付けGPU(eGPU)の導入をすることにしました。
この記事では,グラフィックボードのインストール,MacBook Pro,外部モニターとの接続方法,性能向上の検証について書いています。
米この記事はintel CPU搭載のMacBookが対象です。紹介しているeGPUについて、Appleシリコン搭載のMacBookには使用できません。
購入したのはこちら
![](https://digimaroblog.com/wp-content/uploads/2020/11/DSC00590-1-1024x683.jpg)
- AKITIO NODE TITAN (eGPUケース):
650wの電源を搭載し,ハイスペックなグラボを搭載できます。当然macOS対応。 - ASRock AMD Radeon RX5700XT搭載Challenger D8G OC:
- 自作したこと無い方には馴染みがないかもしれませんが,ASRockはパソコンパーツでは有名メーカー。
マザーボードやグラフィックボードを作っています。
グラボはASRock製が売り切れのため,玄人志向モデル。性能は同じです。
製品スペック
AKiTiO Node Titan
![](https://digimaroblog.com/wp-content/uploads/2020/11/DSC00593-1024x683.jpg)
Brand | AKITIO |
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メーカー | OWC |
商品モデル番号 | AKTNPTNT3 |
カラー | ガンメタリック |
フォームファクタ | フルレングス、フルハイト、ダブル幅のPCIeカード |
商品の寸法 幅 × 高さ | 35.7 x 13.5 x 26.6 cm |
グラフィックカードインターフェース | PCI-E |
電圧 | 240 ボルト |
ワット数 | 650 W |
電源 | 内部電源 AC入力 100-240V 50Hz-60Hz / DC出力 12V 54A |
ハードウェアプラットフォーム | Thunderbolt 3ポートを搭載したMacまたはPC ただし,Boot Camp は非対応 |
接続ポート | Thunderbolt 3 PD(Power Delivery) 最大85W |
OS | MacOS 10.13 High Sierra / macOS 10.14 Mojave / macOS 10.15 Catalina, Windows 10 64ビット版 / Windows Server 2016 |
商品の重量 | 3.5 kg |
![](https://digimaroblog.com/wp-content/uploads/2020/11/DSC00598-1024x683.jpg)
第一印象は「意外と小さい!」
とはいえ、持ち出す気にはならないサイズ。
![](https://digimaroblog.com/wp-content/uploads/2020/11/DSC00597-1024x683.jpg)
左側面はメッシュになっていてインストールしたグラボを確認できます。
RGBのグラボやケースファンなど付ければイルミネーションを楽しむことができます。
チカチカして仕事にならないので,私はパスです(笑)
![](https://digimaroblog.com/wp-content/uploads/2020/11/DSC00599-1024x683.jpg)
右側面には中央にロゴとNODE TAITANの文字
![](https://digimaroblog.com/wp-content/uploads/2020/11/DSC00595-1024x683.jpg)
上部には,プッシュ式で取っ手が飛び出すギミックあり。持ち運びに便利。
![](https://digimaroblog.com/wp-content/uploads/2020/11/DSC00600-1024x683.jpg)
底面には,650w電源のファンとケースファンの通気孔がある。
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背面には電源スイッチ,Thunderbolt3ポート。
グラフィックボードを別途組み込むことで,HDMIなどの映像ポートがお目見えする。
ASRock AMD Radeon RX5700XT搭載Challenger D8G OC
![](https://digimaroblog.com/wp-content/uploads/2020/11/DSC00608-1024x683.jpg)
メーカー | ASRock |
グラフィックアクセラレータ | AMD Radeon RX 5700 |
ビデオ出力ポート | DisplayPort, HDMI |
Graphics Ram Type | GDDR6 |
外形寸法 | 約281×137×42mm |
VRAM容量 | 8 GB |
グラフィックカードインターフェース | PCI-E |
ワット数 | 125 W |
重量 | 998 g |
RT5700XTモデルの中では比較的安いです。製品2年間保証も◎
![](https://digimaroblog.com/wp-content/uploads/2020/11/DSC00610-1024x683.jpg)
ポートはDisplayPort×3とHDMI×1
eGPU BOXの組み立て作業
![](https://digimaroblog.com/wp-content/uploads/2020/11/DSC00602-1024x683.jpg)
まず,背面のボルト×2を抜きます(手で回せます)
抜けたら上部をスライドさせて取り外します。
![](https://digimaroblog.com/wp-content/uploads/2020/11/DSC00611-1024x683.jpg)
グラボはあらかじめ,ガードパーツを取り外しておきましょう。
![](https://digimaroblog.com/wp-content/uploads/2020/11/DSC00612-1024x683.jpg)
グラボを突き刺しますが,内部の背面側のボルトも手で回して外しておきます。メッシュのポートカバーも一緒に外します。
![](https://digimaroblog.com/wp-content/uploads/2020/11/DSC00613-1-1024x683.jpg)
グラボの端子(黄枠)をeGPU BOX(赤枠)に突き刺します。
![](https://digimaroblog.com/wp-content/uploads/2020/11/DSC00618-1024x683.jpg)
グラボの電源ポートにeGPU BOXの電源端子を突き刺したら完成です。
![](https://digimaroblog.com/wp-content/uploads/2020/11/DSC00621-1024x683.jpg)
MacBook Pro 13インチとサイズ比較。何度も言いますが意外とコンパクト。
大きいのを想像しすぎてました(笑)
![](https://digimaroblog.com/wp-content/uploads/2020/11/DSC00622-1024x683.jpg)
配線ですが,とてもシンプルです。
- NODE TAITANからの電源コンセント
- 外部モニターと接続するHDMI
- MacBook Proへの電源供給とeGPUへの出力をこなすThunderbolt3ポート接続
このポートのお陰でMacBookはACアダプタなど必要なく給電できます(最大85Wまで)
実際の運用時にはNODE TAITANの背面の電源スイッチは忘れずにON。
![](https://digimaroblog.com/wp-content/uploads/2020/11/DSC00635-1024x683.jpg)
液晶ディスプレイと接続してセッティング完了!
電源が入るとロゴの周りがブルーに輝きます。
eGPU AKITIO NODE TAITAN + RADEON 5700XTのベンチマーク
![](https://digimaroblog.com/wp-content/uploads/2020/11/db9f667a1d730ab6f897e4ab22a768c0.png)
うまく認識されると,グラフィックスのところが5700XTに変わります。
![](https://digimaroblog.com/wp-content/uploads/2020/11/292f93ccf6c1fbdd7f4cbdf2f03573ed.png)
なお,eGPUの恩恵を受けるには,アプリごとに情報を開いて,外部GPUを優先にチェックが必要。
![](https://digimaroblog.com/wp-content/uploads/2020/11/1af754730ba596c50670a9ed4433d853.png)
Final Cut Pro Xhは環境設定の中にeGPUの設定項目があります。
Geekbenchで計測
eGPUを接続しないチップセットでの計測
![](https://digimaroblog.com/wp-content/uploads/2020/11/63a309e2a30142df362078ba6f6d8b67-1024x665.png)
9245って,こんなものですね。
お次はeGPUに接続して計測
![](https://digimaroblog.com/wp-content/uploads/2020/11/7705d1c193c12b81dd6ee20253bf3d13.png)
64919!!!!!!!!
すごい上昇ですね。
ただし,この数値はあくまでテスト計測ですし,実際の運用ソフトでだいぶ変わります。
動画編集では,純粋にGPUのスペック引き上げだけでなく,CPU性能も重要。
3Dケームをするなら,GPUのスペックアップはかなりの恩恵を受けることができます。
さて今回はFinal Cut Pro Xで6分12秒の4K 30fps動画書き出しで計測しましました。
eGPUなし 5分31秒
eGPUあり 3分21秒
かなり高速化できました!
結果が出て何よりです。
AKITIO NODE TAITANの不安要素
Fainal Cut Pro Xでは,いい結果が出たのですが,Adobe Premiere Proでは思うような結果が出ませんでした。
よく言われているハードウェアエンコードの設定も問題ない状態なんですが。
Premiere Proのエンコードだけ数値が悪いため,eGPUの問題ではなく,設定またはソフトウェア自体の問題かもしれません。
また,設定をいじりながらテストを繰り返してみたいと思います。
周辺機器をダーク系でまとめてみる
![](https://digimaroblog.com/wp-content/uploads/2020/11/DSC00626-1024x683.jpg)
MacBook Pro 2020をスペースグレイにしたことで,周辺機器やケーブルをすべてダークに染めるMACダークサイド計画。
5月から取り組んできましたが,ようやく完遂です。
なかなかいい感じ。
白もいいですが、サードパーティー製の周辺機器のカラーはスペースグレイのアイテムが豊富。
まとめやすいのでおすすめ。
最近のMacBook Pro M1 Max、M2 Airのまとめ記事はこちら
![](https://digimaroblog.com/wp-content/uploads/2021/11/macbook14-ac-300x200.jpg)
![](https://digimaroblog.com/wp-content/uploads/2022/08/BROSKI-FORKII-3-300x201.jpg)
MacBook Pro 13インチの弱点を補ってくれるeGPU [AKITIO NODE TAITAN]
MacBook Proを選ぶとき13インチか16インチか非常に悩むのですが,理由はサイズだけでなくGPU(グラフィックボード)も大きな要因。
13インチはそもそもグラフィックボードの設定がなく,どうしてもグラボを搭載したければ大きな16インチを購入するしか無いのが現状です。
しかし,eGPUが使えるのなら13インチを選んで問題ないかなと思っています。
Final Gut Pro Xでのエンコードが爆速
Thunderbolt3 ケーブル一本で充電,ディスプレイ接続が完結
adobe製品での結果がイマイチ(今後さらに検証)
静かな環境で使うならファンの音が気になる人もいるかも
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