Ankerから発売されたカード型紛失防止トラッカー「Eufy (ユーフィ) SmartTracker Card 」がかなり人気です。
紛失防止トラッカーとしてはAppleの「AirTag」が有名ですが、今回発売のEufy SmartTracker Cardはクレジットカードサイズ。
「財布に入る、この形を待ち望んでた」という方も多いのではないでしょうか?
おまけにAppleのアプリ「探す」に対応し、紛失時や置き忘れしたときも的確に探すことができます。
とはいえAppleの「探す」には対応してますが、Eufy SmartTracker Cardにはできない、AirTagにしかできない機能もあり悩ましいところ。
Eufy SmartTracker Cardをまとめるとこんな感じ
- カード型で薄型財布でもじゃまにならない
- 音が大きく探しやすい
- Appleの「探す」対応で対象の位置確認や置き忘れ通知も受け取れる。
- 対象の数センチの距離まで探索できる、UWB(Ultra Wide Band)は使えない。
- 電池交換ができない(3年で買い替え)
では、実際のところ使いやすいのか、使いにくいのか、早速レビューしていきます。
Anker Eufy SmartTrack Card
同梱品
- Anker Eufy SmartTrack Card本体
- 補助クリップ
- 製品ガイド
製品スペック
製品名 | Anker eufy Security SmartTrack Card |
探索通信 | Bluetooth |
広範囲ログ探索 (紛失モード含) | Apple『探す』アプリで確認 |
アラーム | アプリ,トラッカー双方から発信可 |
防水 | IPX4 |
電池 | 最大3年(交換不可) |
種類 | カード型 |
置き忘れ通知(※) | iOS「探す」アプリ Android OS「Eufy Security」アプリ |
サイズ | 8.5 x 5.4 x 0.24 cm |
重さ | 18.14 g |
価格 | 3,990円 |
Anker eufyアプリとiOSアプリでの機能比較
Anker Eufy SmartTrack Cardは、どちらのアプリにも対応しています。
項 目 | Eufy Security | iOS「探す」 |
---|---|---|
持ち物を探す機能 | ✓ | ✓ |
現在位置の特定 (Bluetooth接続圏外の場合) | – | ✓ |
スマホを鳴らす機能 | ✓※1 | – |
置き忘れ通知 | ✓※2 | ✓ |
デバイス共有 (複数アカウントでの情報共有※3) | ✓ | – |
※1:通常時でも、マナーモード設定時でも鳴らすことが可能
※2:Android OSの「Eufy Security」アプリのみに対応
※3:SmartTrack 1個につき、最大6つのアカウントに接続でき、情報を共有できる機能。
外観
前面に物理ボタン。
ペアリング用として使うほか、探索するとき接続しているスマホから音を出します。
スピーカーからの音は大きい。
SmartTrack Cardの音は大きくて助かります。
紐づけされたスマホを鳴らして探せるのもグッドポイント。
AirTagはiPhoneを探せない、AppleWatchでなら探せる。。。
背面には製品仕様とQRコード。
QRコードはSmartTrack Cardを紛失した場合、拾ってくれた人がQRコードからアクセスすると持ち主のメッセージを閲覧できる仕組み。
クレカと比べるとわかりやすい。
厚みは計測すると2.4mm、かなり極薄です。
縦横サイズは、クレジットカードサイズ。気持ち、縦の長さは短い。
財布や名刺入れのポケットにバッチリ収まります。
SmartTrack Cardの重さは13g。薄くて軽くてイイ。
付属の金属製クリップは、裏面に粘着シール。
カバンのポケットや手帳などにSmartTrack Cardをクリップする場合に使います。
Eufy Security SmartTrackをAirTag、Tileシリーズと比較
左から、AirTag、eufy SmartLink、Tile Pro(2022)、Anker Security SmartTrack Card
製品名 | Anker Security シリーズ | AirTag | Tileシリーズ |
探索精度 | ◯Bluetoothのみ | ◎UWB+Bluetooth 数センチ位置まで特定可 | ◯Bluetoothのみ |
広範囲ログ探索 (紛失モード) | ◎無料 Apple『探す』アプリの紛失モードも使える | ◎無料しかも圧倒的な数のAppleユーザーの通信を利用 見つけたら通知あり | △有料プラン MAP上でのログの確認のみ |
アラーム | ◎アプリ,トラッカー双方から発信可 | ◯アプリからのみ AirTag側からiPhoneを探せない | ◎アプリ,Tile双方から発信可 |
音量 | ◎大きな音 | ◎大きな音 | ◎大きな音,しかも選べるパターン |
電源 | バッテリー | 電池 | 電池,バッテリー |
種類 | カード型、小型サイズ | 1種類 | カード型,バッテリー式,電池式,超小型など |
置き忘れ通知 | ◎Androidは専用アプリ iOSは『探す』アプリ | ◎iOS 15で正式対応 (無料) | ◯アプリ:月額有料 |
プライバシー保護 | ◎高 | ◎高 | △低 |
価格 | 2,990円 3,990円 | 1P 4,780円 / 4P 15,980円 (2022年11月現在) | 2,000円台〜 ただし有料プランだと年間年3,600円の追加費用 |
AirTagはiPhoneを鳴らして探すことはできませんが、Apple Watchなら標準で探索可能。
Anker Security SmartTrack Cardの魅力は軽量・コンパクトなカード型ということと、Apple『探す』アプリが使えるところ。
Apple『探す』アプリを使えば、マップ上に最後に通信した位置を特定することができます。
Anker Security SmartTrack Cardの使い方
アプリ説明
まずは専用アプリをダウンロード。
iOS、Android両方とも同じアプリ。
iOS(=iPhone)の場合は、純正アプリ『探す』に登録することで、置き忘れ通知などほとんどの機能が移行します。
アプリをダウンロードしたら、ペアリング作業とネーミングで、一旦完了。
ホーム画面からできること
- ボタンの誤動作を防ぐ、ボタンロックの設定
- ボタン2回押しでスマホを鳴らすON/OFF
- スマホを鳴らすON/OFF
- eufy Security SmartTrack Cardを他者と共有
紛失モードは、専用アプリと『探す』両方で設定可能。
設定すると機能がロックされ、拾った人がQRコードにアクセスすると持ち主のメッセージをみることができます。
当然ですが、紛失設定していなければメッセージにアクセスすることは不可能。
スマートトラックの全ての機能を使用するには、iOS設定の位置情報を『常に』に設定しておきましょう。
Apple純正『探す』アプリに登録
『持ち物を探す』タブから、右上の『+』をタップでその他の持ち物を追加。
eufy Security SmartTrack Cardのボタンをタップして接続すると、リストに追加されます。
実際に使ってみる:eufy Security SmartTrack Card
試したかったのは、置き忘れ通知。
ボクは、物忘れが多いので実際に置き忘れたときの挙動が気になります。
eufy Security SmartTrack Cardを自宅に置いてスタート。
歩いた場合と車の場合も検証。
自宅や職場など、指定の場所から手元を離れた場合は、「通知しない」という設定も可能。
検証結果は、上記の通り。
ランダム性はあるけど、3分から5分程度で置き忘れ通知がきました。
距離にすると徒歩の場合、300mくらいで、車だと1.5Kmほど。
もちろん、 AppleWatchを持っていれば手元にも通知がきます。
朝の忙しい時、飲み会の後など、財布や名刺入れを忘れるタイミングは結構あります。
スマートトラッカーは、忘れ物が無い方には無用ですが、ボクのように「置き忘れ」が多い人には、必須のデバイス。
不満ではないけど、置き忘れ通知のタイミングが、自分で設定できたらもっと便利かな。
UWBが無い!(実体験)
AirTagだけの機能に、UWB通信技術を使った探索機能があります。
これは、対象のわずか1センチの場所まで特定してくれる機能。
これがかなり便利。
ソファーの隙間だったり、クローゼットの中にあるコートのポケットだったり、どこにあっても探し出してくれます。
自宅だけでなく騒がしい店内など、不意に財布を落とした場合、音では探しにくいシチュエーションはかなり多いのですが、AirTagはどんな時も活躍してくれます。
以前デパートのトイレで財布を置き忘れたことに気づき、戻っても見つけられなかったことがありました。
そこで探すアプリでAirTagを探索すると、デパートの管理室まで案内されて事なきを得たこともありました。
管理人さん達がびっくりしてました(笑)
ただし、製品の厚みを考えると、カード型eufy Security SmartTrack Cardのスマートさは捨てがたい。
財布や名刺入れ、パスポート入れなどに忍ばせるなら、eufy Security SmartTrack Cardの薄さは最大の魅力。
eufy Security SmartTrack Cardは買いか?
財布や名刺入れにはもちろんおすすめできますが、AirTagと比べるなら、特にワンルームに住んでいる方。
AirTagのように超至近距離まで探せませんが、ある程度エリアは特定できます。
あとは、音が大きいのでeufy Security SmartTrack Cardを鳴らせば、位置を特定するのは容易です。
逆に自宅が広い方はAirTagが向いていますが、財布や名刺入れ向きではありません。
もちろん、「いろんな場所に置き忘れてしまいそう」と心配性の方はAirTagをどうぞ。
個人的には、財布だけeufy Security SmartTrack Cardを使って、他の持ち物はAirTagを使用することにします。
eufy Security SmartTrack Cardの薄さはAirTagにはない、大きな魅力。
財布のカードポケットや名刺入れにスッと収まるのはかなりありがたい。
人気商品のため、在庫がなくなる場合もあるので、見つけたらゲットしておきましょう。
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