iPad用のキーボードケースといえば、Apple純正のMagic Keyboardが定番ですが、4〜5万円台という価格はなかなか手が出しにくいものです。
今回筆者が試したBettdowの新設計キーボードケース「A1938」は、その約1/3の価格でありながら、純正品にはない「縦置き対応」という独自の付加価値を持つ製品です。
本記事では、スペックや前モデル(A1935)との違い、競合製品との比較、そして実際に使ってみて感じたメリット・デメリットを筆者目線でまとめていきます。
本記事は製品提供を受けたプロモーションを含む記事です。
ただし、メリット・デメリットを含む製品に対する感想は実際の使用に基づきます。
スペック


| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 接続・給電方式 | Bluetoothペアリング不要。背面「スマートポート」の物理接点(マグネット吸着)で即時接続 |
| パススルー充電 | キーボード側面のType-CポートからiPad本体へ給電可能 |
| 設置モード | 横置き・縦置きの両方でスマート接続が機能 |
| スタンド角度 | 110度〜170度まで無段階調整 |
| トラックパッド | 高性能トラックパッド搭載、iOSのマルチタッチジェスチャーに完全対応 |
| バックライト | 8色カラー×3段階の明るさ調整(fn+control+かな=明るさ、fn+control+option=カラー) |
| 対応機種 | iPad Pro 11インチ(第1〜4世代/2018〜2022年)、iPad Air 10.9/11インチ(第4〜8世代/2020〜2026年) |
| 型番 | A1938 |
| カラー | ダークグレー |
| 寸法(L×W×H) | 25.7×18.7×2.2cm |
| 必要な最小OS | iPadOS 17 |
| 原産国 | 中国 |
| 保証 | 1年間 |
| iPad 11インチ用 ※本記事の対象 | 16,800円 |
| iPad Air 13インチ用 | 19,800円 |
セールでなくても、Apple純正Magic Keyboardの1/3以下という高いコストパフォーマンスが魅力。
付属品


付属品は、シンプル。
- キーボードケース(分割)
- 製品取扱説明書
- USB-A to C 充電ケーブル
外観




ケースの外観です。
見た目はミニマル。純正スマートフォリオに近いマットな手触り。




背面は、十字に折り込めるよう設計されていて、マグネットなのでスムーズに持ち上げ可能です。




キーボードと保護ケースはマグネットで分離可能。
読書や動画視聴などのときは、取り外して使えます。


ケース内部は、弾力性のある素材で、iPad本体を守ってくれます。








縦横問わず、110度〜170度まで無段階調整できるスタンド。


ApplePencilも問題なくマグネットで装着可能。




キーボード部分の厚みは、実測で6.2mm。ケースの厚みは実測で13.7mmでした。
キー配列について


今回のレビュー提供品はJIS配列キーボードです。MacBookなどでUS配列に慣れている方は、記事内の打鍵感に関する感想がJIS配列基準である点にご留意ください。US配列モデルの有無については、購入前に販売ページで別途ご確認をおすすめします。
メディアキーも揃っていて、申し分ない機能性ですが、JISに慣れている方は、Enterキーが意外と小さいところは知っておきましょう。


キーピッチは約16.4mm。
Apple純正と同等ですが、13インチのPCよりは狭いので、手の大きな人は慣れが必要。
私は30分ほどで慣れました。


バックライトのカラーは全7色+レインボー、さらに3段階の調光が可能です。
トラックパッド


Bettdowのトラックパッドの動作は、前作から定評があり、純正並とはいいませんが、サードパーティ製としてはかなり完成度が高く使いやすいです。
キーボード操作、トラックパッド操作は、純正に準じていますが、日本語の説明書があり、安心して使えます。
前モデル(A1935)との比較・違い


新モデルA1938は、前モデルから設計思想そのものが大きく変わっています。
| 項目 | A1935(前モデル) | A1938(新モデル) |
|---|---|---|
| 構造コンセプト | ヒンジ固定の宙浮きデザイン(横置き専用) | セパレート構造+背面キックスタンド |
| 設置モード | 横置きのみ | 横置き・縦置き両対応 |
| 最大傾斜角度 | 130度 | 170度 |
| パススルー充電 | 対応 | 対応 |
前モデルは純正Magic Keyboardライクな「浮かせる」デザインが特徴でしたが、新モデルはキックスタンド構造を採用したことで縦置きという新たな使い方が可能になりました。角度調整の幅も130度から170度まで拡大し、より深く倒し込めるようになっています。
とはいえ、純正ライクなデザインと使い方を選ぶなら前モデル A1935がおすすめ。
キーボードとヒンジがアルミフレームで、高級感は上です。
前作のレビューはこちらです。


Apple純正Magic Keyboardとの比較
| 項目 | Bettdow A1938 | Apple Magic Keyboard |
|---|---|---|
| 価格帯 | 約13,000〜18,800円 | 約40,000〜50,000円台 |
| 接続方式 | 物理接点(スマートポート) | 物理接点(Smart Connector) |
| 縦置き対応 | ○ | × |
| キーボード分離 | ○ | × |
| トラックパッド | 高性能・マルチタッチ対応 | 高性能・マルチタッチ対応 |
| バックライト | 8色×3段階 | 白色のみ |
一般的な安価なBluetoothキーボードと比べても、Bettdowはスマートポートによる物理接点接続を採用しているため、Bluetooth特有の接続タイムラグや別途充電の手間が発生しません。この点は純正品に匹敵する使い勝手といえます。
何よりもBettdow A1938を選ぶ理由は圧倒的なコストパフォーマンスです。
「キーボードケースをちょっとだけ試してみたいけど純正は高すぎる」というユーザーには、最良の選択肢です。
メリット・デメリット


メリット
- 縦画面での作業性が圧倒的: 縦置きのままタイピングとカーソル操作ができるため、SNSのタイムライン閲覧や縦長ドキュメントの編集が快適
- セパレート構造の利便性: キーボード部分を簡単に取り外せるため、Apple Pencilでの手書き作業や動画視聴時にタブレット単体へスムーズに移行できる
- パススルー充電対応: キーボード経由でiPadへ給電できるため配線がすっきりまとまる
デメリット
- 総重量・厚みの増加: 頑丈な保護ケース、キックスタンド、マグネット機構が加わることで、iPad本来の軽さはやや犠牲になる
- iPad本体のバッテリー消費: キーボード駆動用の電力をiPadから直接取っているため、非装着時よりバッテリー消費が早くなる
- キーボード・トラックパッド:操作性は実用レベルだが、打鍵感はやはり純正には劣る


重さは気になりますが、それは純正Magic Keyboardも同じ。結局のところタイピングを頻繁にする人が購入すべきデバイス。
筆者の所感
今回は、iPad Air第5世代とiPad Pro(M2搭載モデル)の2台で検証しています。
縦置きの活用シーン


縦置きにした状態でスマート接続が使えるのは、想像以上に便利でした。特にA4資料の確認や訂正作業では、書類全体が画面に収まって見渡せるため、横置きよりも格段に作業がしやすく感じました。また、キーボード部分を取り外せば、そのまま漫画や読書用のスタンドとしても使えます。作業とリラックスタイムをシームレスに切り替えられるのは、セパレート構造ならではの強みだと思います。


縦スタイル、横スタイル、どちらでもスマートコネクトによる接続なので、ペアリングしなくて良いし、接続が安定しているのが素晴らしい。
着脱の自由さと軽量スタイルの両立


キーボードを縦置き・横置きですぐに付け替えられるのも便利なポイントです。一体型ではないため、瞬時にスタイルを切り替えられます。また、キーボードが不要な日は取り外して、タブレット単体の軽量スタイルで持ち出せるのも大きな利点です。キーボード付きだとどうしても重量が増してしまうので、この着脱の自由度は日々の持ち運びやすさに直結します。
スマート接続とポート拡張性


Bluetooth接続が不要な「スマート接続」も、装着してすぐに使い始められる快適さが大きなメリットです。ペアリングの手間や接続の不安定さに悩まされることがありません。
さらに深掘りすると、無線接続ではなく物理接点による有線接続だという点も見逃せません。Bluetoothキーボードにありがちな「入力中に急に途切れる」「離れた隙間から誤って切断される」といった心配を一切しなくていいのは、地味ながら非常に大きな安心感につながります。
さらに、キーボード側に充電することでiPad本体にも給電できるため、iPad側のUSB-Cポートを映像出力やUSBハブ用に使えるようになります。この拡張性の高さは、外部モニターや周辺機器を活用したい方にとって地味ながら大きな恩恵だと感じました。
打鍵感について


正直にお伝えすると、打鍵感は「最高」というほどではありません。前モデルとほとんど変わらず、キーキャップがわずかに浮ついているような感覚があり、率直に言えば「並」です。純正Magic Keyboardのような安定感には及びません。
とはいえ、作業に支障をきたすレベルではなく、外出先で使うには十分な性能です。実際にリビングのテーブルやカフェに持ち出して使ってみましたが、快適に作業できました。極上の打鍵感にこだわりたい方でなければ、十分満足できる仕上がりだと思います。
トラックパッドは大きな強み


一方でトラックパッドについては、ほぼ純正と同等の操作感でした。これは本製品を強くおすすめできるポイントのひとつです。スワイプやクリックの挙動もスムーズで、サードパーティ製とは思えない完成度の高さを感じました。
JIS配列という安心感


日本語JIS配列に対応しているため、これまで英字キーボードに抵抗があって購入を見送っていた方にも手を出しやすい製品だと感じます。
まとめ


前作のA1935も、性能・コストパフォーマンスともに非常に評価の高いデバイスでした。今回のA1938は、そこにキックスタンドによるスタンド機能の充実が加わり、縦置き対応や角度調整の自由度が広がったことで、利便性がさらに向上した印象です。
打鍵感こそ純正には一歩譲るものの、トラックパッドの完成度やスマート接続の快適さ、着脱の自由度、ポート拡張性まで含めると、価格差を考えれば十分すぎるほどの完成度です。「純正Magic Keyboardは魅力的だけど、価格がネックで手が出せない」という方には、迷わずおすすめできるキーボードケースです。



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