製品の評価: 4.0
MacBook用のUSBハブはどれを買うべきか、本当に悩みます。
なるべく多機能なのが欲しいけど、高価だと手が出しづらいし、無名の安物は心配。
そんな方におすすめしたいのが、Anker USB-C ハブ (10-in-1, Dual Display)です。
高コスパで、MacBookにもWindows PCにも対応していておすすめです。
おすすめポイントは以下のとおり。
- 多機能ハブで10種類のポートを装備
- USB-A(最大5Gbps)×3ポート
- USB-C(最大5Gbps)×1ポート
- HDMIで4K30Hzをサポート
- VGAポートも使えばデュアルディスプレイが可能
- 最大85Wのパススルー充電(PCに給電)
- 1Gbpsのイーサネットポート
- SDµSD(UHS-I)ポートを搭載
- Win&Mac両対応
デュアルディスプレイは、もちろん嬉しい機能ですが、出先でプレゼンするときにHDMIだけでなくVGAポートも使えるは地味にうれしいです。
個々のポートは、全てがハイスペックというわけではありませんが、どれも実用的な性能です。
早速レビューしていきます。

製品詳細

Anker USB-C ハブ (10-in-1, Dual Display)の製品仕様を紹介します。
製品スペック
ブランド | Anker/アンカー |
---|---|
製品名 | Anker USB-C ハブ (10-in-1, Dual Display) |
サイズ | 約127 x 54 x 13mm |
重さ | 約111g |
搭載ポート詳細 | (最大 入力100W / 最大 出力85W) ※データ転送や映像出力に非対応 1 × データ転送用USB-C 3.2 Gen1 ポート (最大 5Gbps) ※充電や映像出力に非対応 3 × データ転送用USB-A 3.2 Gen1 ポート (最大 5Gbps) ※充電や映像出力に非対応 1 × 最大 4K (30Hz) 対応HDMIポート 1 × 最大 1080p (60Hz) 対応VGAポート 1 × イーサネットポート (最大 1Gbps) 1 × microSDカードスロット 1 × SDカードスロット | 1 × USB PD対応USB-C ポート
対応機種 | Windows10, macOS 12以降 |
パッケージ内容
- Anker USB-C ハブ (10-in-1, Dual Display)
- 取扱説明書
- 18ヶ月保証 + 6ヶ月 (Ankerで会員登録後)
- カスタマーサポート
外観
Anker USB-C ハブ (10-in-1, Dual Display)の外観を見ていきましょう。
デザイン

Appleのスペースグレイを思わせるような落ち着いたメタリックカラー。
上部は、排熱を意識した波板上のデザインです。

底面は製品仕様のほか、注意点が記載されています。
記載されている注意点は以下の3つ。
- USB-Cは映像出力非対応
- 使用中、最大50℃まで熱くなることもある
- USB-A,USB-Cポートは充電をサポートしていない
サイズ感

ハブ本体のサイズは、約127 x 54 x 13mm。
ケーブルの長さは先端まで205mmと、取り回ししやすい長さです。

サイズ感がわかりやすいよう、iPhone15と比べてみました。
本体はiPhone15よりも小さい、手に収まるサイズ。

接続側のUSB-C端子は、標準的なサイズなのでMacBookの他のポートを邪魔することはありません。
搭載ポート

Anker USB-C ハブ (10-in-1, Dual Display)のポート類は両面と側面に別れています。
ロゴ側には、4つのポート。
① 1 × データ転送用USB-C 3.2 Gen1 ポート(最大 5Gbps)
※充電や映像出力に非対応
②,③ 2 × データ転送用USB-A 3.2 Gen1 ポート(最大 5Gbps)
④ 1 × microSDカードスロット
⑤ 1 × SDカードスロット

反対側には4つのポート。
PD対応のUSB-Cポートは100Wの入力に対応していますが、ハブ側が15W消費するので、PCへ給電されるのは85Wとなります。
① 1 × 最大 4K (30Hz) 対応HDMIポート
② 1 × イーサネットポート (最大 1Gbps)
③ 1 × データ転送用USB-A 3.2 Gen1 ポート(最大 5Gbps)
※充電や映像出力に非対応
④ 1 × USB PD対応USB-C ポート(最大 入力100W / 最大 出力85W)
※データ転送や映像出力に非対応

側面には映像用のVGAポート。
①1 × 最大 1080p (60Hz) 対応VGAポート
MacBook Airに接続してみる
実際に、MacBook Airと手持ちのアイテムで検証していきます。
取り回し

実際にM3 MacBook Airに接続して使ってみました。

ケーブルの長さ205mmは、MacBook Airをスタンドで持ち上げても余裕を持って取り回しできる、使いやすい長さ。
USB-C給電ポート

100W以上のUSB充電器から繋げば、MAX85WをMacBookに供給してくれるUSB-Cポート。
M3 MacBook Airの純正USB充電アダプタは70Wで、30分で50%まで回復する急速充電が可能。
最大85Wを供給してくれるのなら十分です。
USB-C, USB-Aデータ転送ポート

データ転送用のUSB-C, USB-Aは最大5Gbpsの転送速度。
サンディスクのエクストリームポータブルSSD V2を使用して、早速検証しました。
ポートの理論値は5Gbpsつまり625MB/s、エクストリームポータブルSSD V2の最大読出は1050MB/s。
仕様どおりなら625MB/sに近い数値が出るはず。

結果は、読込380MB/s、書込み423MB/s。
まあまあな数値。実際、エクストリームポータブルSSD V2は直接MacBookに繋いでも700MB/s程度なので、その半分と考えれば及第点といえるでしょう。

どうしても高速な転送速度をもつデバイスを使いたければ、空いているUSB4ポートを使うとよいです。
10Gbpsデータ転送ポートのないAnker USB-C ハブ (10-in-1, Dual Display)の弱点の補完にもなります。
SDカードスロット

続いてSDカードスロットの検証。
SDカードスロットはUHS-I対応で最大105MB/sが理論値。
使用するSDカードはUHS-IIの高速SDカードです。

結果は読込91MB/s、書込み69MB/s。
最大105MB/sのUHS-I対応SDスロットとしては、十分な速度です。
HDMI, VGAモニター出力

HDMIポートによるモニター出力の検証もやっていきます。
検証に使ったのは、LGの4Kモニター「LG 27UP850」。


MacBook Airのシステムで確認すると、しっかり3840×2160(4K)のリフレッシュレート30Hzで表示できています。
VGAポートを使ったデュアルモニターの検証は、手持ちのケーブルがないため、後日購入後、アップします。
発熱

1時間程度のモニター出力と各種ポートの使用で36.4℃。
思ったほど高温にはならず、放熱がしっかりされていて安心して使用できます。
仕様書には、負荷をかければ最大で50℃まで上昇と書かれていますので、50°近くまで上昇しても正常だということは知っていきましょう。
検証を終えて
製品のクオリティも高く、仕様書に近い性能が出せることが検証できました。
さすがAnker製品といったところ。
ただ、突出した性能のポートはないので、すべてが平均点のUSBハブともいえます。
まとめ

- 10種類のポートを装備
- 4K30Hzのミニター出力が可能
- この価格でデュアルディスプレイ対応
- 最大85W給電ができるUSB-Cポート
- 排熱が優秀
- コスパ抜群
- 10Gbpsの高速ポートがない
デメリットにも書きましたが、10Gbpsに対応する高速ポートはひとつもないものの、一般的に必要なポートはすべて揃っていてオールマイティに使えるUSBハブです。
この価格帯でデュアルディスプレイに対応しているのもうれしいポイントです。
よほど高性能なポートを必要としない限り、まずおすすめしたいUSBハブです。
この記事を読んで「Anker USB-C ハブ (10-in-1, Dual Display)」が気になった方は製品ページをチェックしてみてください。

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