【レビュー】 新型Bose QuietComfort Ultra Headphonesの性能をQC45/NC700と比較

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【レビュー】Bose QuietComfort Ultra Headphonesの性能をQC45/NC700と比較

BOSE/ボーズの新型ヘッドホン『Bose QuietComfort Ultra Headphones』が発売されました。

海外旅行に行くことも多い管理人は前機種QC45の愛用者。

NC700も使っていましたが、旅行に持ち出すには、折りたためないことと、接続の安定性が低かったことでQC45をメインに使っていました。

今回発売のQuietComfort Ultra Headphonesは、BOSEノイズキャンセリングヘッドホンの最上位機種。

BOSEユーザーとしては期待しないわけにはいきません。

今回の進化ポイントは以下のとおり。

  • ノイズキャンセリング機能と外音取り込みモードの強化
  • 音質の向上
  • イマーシブオーディオ(空間オーディオ)の実装

早速レビューしていきます。

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製品詳細

同梱品

  • ボーズ/Bose QuietComfort Ultra Headphones本体
  • セミハードケース
  • USB-A to Cケーブル
  • 有線2.5mm to 3.5mm

製品スペック

サイズと重さヘッドホン19.5 (H) x 13.9 (W) x 5.08 (D) cm (0.25 kg)
キャリーケース21.1 (H) x 15.7 (W) x 6.1 (D) cm (0.2 kg)
素材アルミニウム、レザー(プラスチック)
レザー(プロテイン)、プラスチック
バッテリー持続時間最大24時間
充電時間最大3時間
クイック充電15分間で最大2時間
充電方法USB-C
マイク内蔵
Bluetooth動作範囲最大9 m
バージョン5.3
コーデックSBC / AAC /
aptX Adaptive
充電ケーブルUSB-C to A
オーディオケーブル2.5 mm(ヘッドホン側)
3.5 mm標準端子(機器側)
コントロールタッチ上下にスワイプ:音量を調整
前後にスワイプ:曲をスキップ/バック
ダブルタップ:着信に応答
長押し:着信を拒否
ショートカット:カスタマイズ可能
ボタンマルチファンクション
Bluetooth切り替え(電源)
アプリBose Musicアプリ, Siri
その他マルチポイント(2台同時接続)
装着検出機能
自動スリープ・自動電源ON
アクティブノイズキャンセリング
アウェアモード
イマーシブオーディオ対応
パーソナライズドオーディオ

製品情報はBOSE公式ページで確認できます。

外観

外観はオーソドックスだけど申し分ないデザイン。

ヘッドバンドとイヤーカップをつなぐヒンジにダークグレイが使われていて、個人的には好み。

ヘッドバンド部のクッションは柔らかく、どちらかというと高反発素材。

アームは無段階調整タイプ。

イヤーパッドは柔らかいけどフィット感は抜群。

物理ボタンは右側に集中。

  • マルチファンクションボタン
  • Bluetooth切り替えボタン(電源ボタン)
  • タッチスクロールバー

左のイヤーカップ下に、USB-Cポート、2.5mmミニジャック、インジゲーター。

装着イメージ。

ミニマルなデザインで、落ち着いた雰囲気なので年齢性別問わず使いやすい。

重さは253gと、かなり軽量。

軽量かどうかは、長時間使えるかどうかの鍵。

重いと、装着しているのがだんだんきつくなるし、ズレることも多くなります。

AirPodsMaxをしばらく使っていましたが、やはり重さはネックでした。

ケースにはヘッドホンを折りたたんでコンパクトに収納可能です。

ケースは大事に使いたい人向け。

私は、面倒なのでケースなしでバックパックに放り込んで運用してます。

ケース込みの運用は重くなるのがネック。

ケーブル類含めて合計で453g。

外観は、NC700よりもQC45に近い。BOSEのロゴが同色になったのでより落ち着いた印象。

音質

割と「中低域より」で、落ち着いた印象だったBoseサウンドの音質ですが、QuietComfort Ultra Headphonesは、女性ボーカルもくっきりして高域帯の楽器音にも伸びやかさがプラスされました。

もちろんBOSE独特の低域は健在ですが、さらに深さを増しています。

全体的に明瞭感が上がり、かなり明るくなった印象。

前機種のNC700より格段にアップしてます。

音楽を楽しめる仕上がりになっています。

QC45とNC700の音質の差は微量ですが、QuietComfort Ultra Headphonesは頭一つ飛び抜けてます。

SONYのWH-1000XM5と比べると、1000XM5はより自然なサウンドで、BOSEは各帯域が強調されている感じです。

ノイズキャンセリング機能

さすがはBOSE、ノイズキャンセリングをONにすると一瞬で静寂に包まれます。

もちろんNC700やQC45よりも性能は上がっています。

電車の音、ロードノイズ、エアコンの音など、上手くかき消してくれています。

高域部分は残りますが、かなり抑えてくれています。

ノイズキャンセリング最強クラスのSONY WH-1000XM5と比較すると、低域、中域部分は、QuietComfort Ultra Headphonesが僅かに上。

逆に高域帯は、SONY WH-1000XM5の方が抑えてくれます。

総合的に見ると、ノイズキャンセリング性能はWH-1000XM5よりも、QuietComfort Ultra Headphonesが上回っていると感じました。

もちろん、いち個人の主観ですので、ユーザーによっては違う意見もあると思います。

外音取り込み機能

外音取り込み機能は、一番進化したポイントかもしれません。

SONY含め、どのヘッドホンよりも自然な外音取り込み。

自分の声がこもることがないし、You Tubeだって装着したまま普通に視聴できます。

最高の出来です。

通話性能

実際通話にもzoom会議にも使用しましたが、特に問題なし。

公式ページでは『革新的なマイクシステムで通話もクリア』とうたっている割には、そこまで高性能ではないかな。

SONYのWH-1000XM5やApple AirPods Maxのほうがクリアな音質。

とはいえ、高価格帯の製品と比べて少し劣るという程度で、十分キレイな音質です。

私は機内で使うことが多いので、重要視してませんが、気になる方は量販店などで確認したほうがいいでしょう。

有線モード

基本的には電源ONの状態でないと、ライン接続しても音は出てきません。

有線接続中もボタン、タッチ操作できるのは嬉しいポイント。

肝心の音質は、有線接続にするとさらに明瞭感が増す感じですが、無線も少し落ち着いた音色で聴き比べても悪くないです。

ただ、有線を使うのは、機内で映画を見るときくらいかも。

イマーシブオーディオも設定済みならそのまま使えます。

付属のラインは短いので長めのものを購入しました。

音量と通話ボタンの付いた安くてスグレモノ。

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イマーシブオーディオ(空間オーディオ)

今回のQuietComfort Ultraのいちばんの推しポイントがイマーシブオーディオと呼ばれる空間オーディオ。

イマーシブオーディオは、接続デバイスや音源に左右されることなく、どんな状況でも空間オーディオを楽しめます。

Ultraの名を冠したイヤホン、ヘッドホンでのみ使用可能。

SONYのは360 Realityオーディオの音源じゃなければ空間オーディオを楽しめませんが、このQuietComfort Ultra Headphonesはいつでもどれでも聴けるというのはかなりのアドバンテージ。

機内で映画を楽しむなら最強デバイスかも。

Appleの空間オーディオよりもはっきりと分かる立体的な音質。

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アプリの使い方

AppStoreにて「bose」で検索すれば、専用アプリは簡単に見つけられます。

ボタン操作はチュートリアルが用意されていて、何度でも閲覧可能。

これさえ見ていれば、操作は完璧。

物理ボタンが2つ、タッチコントロールバーが1つ、合計3箇所ですべての操作をおこないます。

今回追加された音量ボタン(タッチコントロールバー)。

上下に指をスライドすることで音量調整ができます。

長押しにはショートカットが設定可能。

電源はBluetoothマークの入ったボタンを押すだけ。

電源OFFは長押し。

イコライザーは、プリセットが4つ、自分でカスタマイズするとこもできます。

不満ポイント

QC45の電源スイッチ。          

長めに押し込むことでペアリング作業もできる

ほぼ完璧な仕上がりですが、個人的な不満点は、電源ボタンを押してから起動音が聞こえるまでのタイムラグ。

Bluetoothボタンを押すだけで電源ONになるのですが、「ブオン」という起動音が流れるまで1〜2秒くらい待たされます。

そのため、まだ起動してないんじゃないかと2度押ししたりしました。

たぶん電源をONにして装着検知をしたのち起動する仕組みだとおもいますが、タイムラグがあるのはストレスがかかります。

Bluetoothボタンを長押しか、前機種のQC45のようなスイッチ操作で即時電源ONにしてくれたほうが数倍らくちん。

慣れるしかないかな。

お気に入りポイント

一番のお気に入りは折りたためてコンパクトにできること

私はケースは使わず、そのままバックパックに放り込みます。

理由は、バックパックに少しでもスペースを作りたいから。

海外旅行時など、機内持ち込みバッグに余裕がない場合、折りたたんで放り込めるのは本当に助かります。

WH-1000XM5もNC700も、いい機種なんですが、折りたためないのがネック。

今回のBose QuietComfort Ultra Headphonesは、より自然な外音取り込みや空間オーディオもお気に入りポイントに加えます。

総合評価

項目別評価点【Bose QuietComfort Ultra Headphones】
高音
9.3
中音
9.5
低音
9.6
ノイズキャンセリング
9.6
外音取込み
9.8
機能
9.1
空間オーディオ
9.5
総合評価
9.3

お気に入りのヘッドホンということで、全体的に高めの評価。

機能が低めなのは、音量スライダーで急激に音を大きくしてしまうことがあり、慣れないとなかなか難しい。

もう一点、電源ONがボタンを押してからのタイムラグが気になること。

音質、ノイキャン、外音取り込み機能に不満はまったくないです。

まとめ

グッドポイント
残念
  • ノイズキャンセリング機能と外音取り込みモードの強化
  • 音質の向上
  • イマーシブオーディオ(空間オーディオ)の実装
  • 2台同時接続のマルチポイント対応
  • 折りたためる
  • 電源ボタンのON/OFFがタイムラグで分かりづらい

BOSE/ボーズの新型ヘッドホン『Bose QuietComfort Ultra Headphones』は、音質もノイキャンも、QC45やNC700と比べて、かなりパワーアップしています。

ULTRAでしか使えないイマーシブオーディオ(空間オーディオ)も魅力の一つ。

どのヘッドホンよりも自然な外音取り込み機能も忘れてはいけない、おすすめポイント。

『Bose QuietComfort Ultra Headphones』は、こんなユーザーにおすすめ。

  • 旅行が多く、飛行機や新幹線で利用したい人
  • 最高のノイズキャンセリンセリング機能が欲しい人
  • Boseサウンドが好きな人で新機種に買い替えを考えている人
  • 高音質なワイヤレスヘッドホンが欲しい人
  • 空間オーディオで映画や音楽を楽しみたい人
  • ハイエンドでも持ち運びには折りたたみ!という人

価格だけはネックですが、完成度は高く、BOSEサウンド好きなら間違いなくおすすめできます。

この記事を読んで、『Bose QuietComfort Ultra Headphones』が気になった方は製品ページでチェックしてみてください。

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