Ankerから満を持して、高コスパの最新ワイヤレスイヤホン「Soundcore P40i」が発売されました。
Amazonでベストセラーにもなり、長い間ヒットしてきたLife P3の後継モデル。
しかも、驚くことに、この円安時代に前作Life P3よりも価格を下げての登場です。
価格を抑えたら、Life P3よりも性能は低い?
そんな心配は必要ありません。P40iは、機能も音質もパワーアップしています。
主な機能は以下のとおり。
- 上位機種Liberty 4と同じウルトラノイズキャンセリング2.0を搭載
- マルチポイント対応
- ケース込み最大60時間再生のロングライフ
- 11ミリの大口径ドライバー
- 3Dオーディオ対応
- IPX5の防水規格
- ワイヤレス充電対応
Anker Soundcore P40iの特徴を2行でまとめると、価格以上の高機能と強力ノイキャン、音質も価格以上だけど低音強めのドンシャリ。アンダー1万円なら2024年ベストバイ。
それでは詳しくレビューしていきます。
製品詳細
同梱品
- Soundcore P40iイヤホン本体
- 充電ケース
- イヤーピース:XS, S, M(初期装着), L, XL
USB-C to A充電ケーブル - 製品説明書
製品スペック
ノイズキャンセリング | ウルトラノイズキャンセリング 2.0 自動調整可 シーン選択可 風切り音低減可 |
---|---|
外音取り込み | 全取り込み またはフォーカスモード |
Bluetooth | 5.3 |
コーデック | SBC, AAC |
防水性能 | IPX5 |
マイク | 6マイク AIノイズリダクション |
再生時間 | 通常モード:最大12時間(イヤホン本体のみ) 最大60時間(充電ケース使用時) |
充電時間 | 約3時間(USB-Cケーブル) 約4時間(ワイヤレス充電) |
サイズ | イヤホン:約27.3 x 21.3 x 23.8 mm ケース:約70.0 x 55.0 x 28.0 mm |
重さ | イヤホン:約5g ケース:約58g |
その他 | マルチポイント接続対応 Google Fast Pair対応 ワイヤレス充電対応 |
カラー | オフホワイト ブラック ネイビー パープル |
発売日 | 2024年4月9日 |
ノイキャンにマルチポイント接続、ワイヤレス充電と機能全部入りのワイヤレスイヤホン。
再生時間もイヤホンで最大12時間、ケース込み最大60時間と十分。
外観
イヤホン本体
スティック部分は、ツヤ有りのコーティングで、周囲はゴールドメタリックのメッキ。
このクオリティで、8,000円以下なのはスゴい。
イヤホンのノズル=先端部分は、結構大きめで、特殊形状。
市販のイヤーピースは難しいかもしれません。
ただし、付属のシリコンが恐ろしく耳にフィットしてくれます。
個人差があるので、すべての人にフィットするかはわかりませんが、同価格帯ならピカイチ。
本体側とイヤーチップ側、それぞれ中心がメッシュ加工されていて耳アカ対策もバッチリ。
サイズはXS, S, M, L, XLの5種類。
フィット感が最適かどうかは、アプリでもチェックできます。
充電ケース
充電ケースはサラッとしたマットな質感で安っぽさは皆無。
中央のSoundcoreのロゴもギラツキを抑えて上品な感じ。
正面は、開閉口が大きく凹んでいて、開けやすさも考慮されています。
中央はLEDインジゲーターが内蔵されていて、充電や開閉時に点灯してくれます。
背面には充電用のUSB-Cポート。
右隣にペアリングボタン。
イヤホンはスティック型なので、取り出しやすいし、マグネットでパチっと収まってくれます。
フタの内側に、Soundcoreのロゴと製品仕様が記載されています。
内側のシリコンと2層構造で、イヤホン本体を傷つけないように配慮されています。
この辺の加工のクオリティも、他社と比べると頭1つ抜けています。
充電ケースがスタンドになるのが斬新。
しかも意外と使える機能。
食事中の「ながらYouTube」とか最高です。
ワイヤレス充電にもきっちり対応。
重さ
イヤホンの重さは片側5.1gと軽量タイプ。
AirPods Proと変わらない。
総重量は57.4g。
前作よりは2.6gほど軽くなっています。
Soundcore P40iとLife P3の外観比較
左が前作Soundcore Life P3、右が新作Soundcore P40i。
充電ケースの見た目はほとんど変わらないですが、Soundcore P40iの方が、スクエアに近くなりました。
ほとんど同じですが、総重量は2.6gほど新型Soundcore P40iが軽くなってます。
イヤホンは、新型P40iの方がスティックが短くなり、サイズがコンパクトになっています。
重さは、ほぼ同等。
Soundcore P40iとLife P3のスペック比較
項目 | Soundcore P40i | Life P3 |
---|---|---|
発売日 | 2024年4月 | 2021年 |
価格(実勢価格) | 7,990円(税込) | 8,990円(税込) |
ノイキャン | ウルトラノイズキャンセリング 2.0 | ウルトラノイズキャンセリング |
最大再生時間 | イヤホン本体:最大12時間 ケース込:最大60時間 | イヤホン本体:最大7時間 ケース込:最大30時間 |
充電時間 | イヤホン本体:約2時間 充電ケース:約2時間 | イヤホン本体:約2時間 充電ケース:約3時間 |
ドライバー | 11mm | 10mm |
コーデック | SBC、AAC | SBC、AAC |
Bluetooth | 5.3 | 5.2 |
マルチポイント接続 | 有り | 無し |
通話用マイク | 6つのビームフォーミングマイク AIノイズリダクション | 6つのビームフォーミングマイク AIノイズリダクション |
防水性能 | IPX5 | IPX5 |
その他 | 低遅延ゲームモード 3Dオーディオ スマホスタンド付き充電ケース | 低遅延ゲームモード |
価格は下がったのに、多くの機能がかなりパワーアップしています。
ノイズキャンセリング機能は、Life P3では付いている程度でしたが、ウルトラノイズキャンセリング 2.0は上位モデルにも採用されている実用レベルの性能。
再生時間が、約2倍と大幅に改善されている点も見逃せません。
アプリの使い方
まずはペアリングから。
初回は、ケースを開けるだけでペアリング状態なので、スマホのBluetooth設定からP40iを選んで接続。
2台目以降は、ケース背面のペアリングボタンを使います。アプリでも操作可能。
接続できたところで、soundcoreアプリを入手。
アプリ「soundcore」はiOS、Android両対応なので各アプリストアからダウンロード可能。
ホーム画面は整理されていて使いやすい。
バッテリーの残量確認やノイズキャンセリングの状態など、このページで確認可能。
アクティブノイズキャンセリングは、自動・手動(5段階)での切り替え、環境の設定などカスタマイズ機能は幅広いです。
風切り音の低減も可能。
外音取り込み機能は、全部取り込みか、声にフォーカスして会話を優先するか選ぶことができます。
イコライザーはサウンドエフェクトから設定。
パーソナルに合わせたHearID、プリセット、カスタマイズから選べます。
個人的には、低音域を抑えてくれるプリセットのベースリデフューザーが一番好み。
イマーシブモードはゲームモードとムービーモードがあります。
ゲームモードは低遅延モード。
3Dサウンドを聴きたいなら、音楽再生でもムービーモードとなります。
コントロールは左右別々に設定可能。
1回タップが空いていたので、音量調整を入れました。
音量制限はかなり嬉しいポイント。
音を再生しながら開くと音量測定が可能なため、最適な音量を知ることができます。
爆音で聴いていて、怖いのは急性難聴。
音量を自分に合わせて調整できるのはとても重要かつありがたい!
ホーム画面右上の歯車マークから詳細な設定が可能。
- マルチポイント接続
- 自動電源OFFのタイマー
- 探す機能
- 音声ガイダンス
- 装着テスト
- ファームウェアの更新
ヴィジェットについて
soundcoreアプリは、iPhoneでヴィジェットが使えます。
ノイキャン、外音取り込みの切替、ゲームモード、ムービーモードのON/OFFができてとても便利なんですが、使用中にもかかわらず、たびたび切断されてしまうのが残念。
しばらくすると復旧するんですが、それならアプリ開いたほうが早いかも、と思ったりします。
音質
さすがAmazonに2万件以上高評価が書き込まれたLife P3の後継機、音の安っぽさはありません。
解像度も、音の響きも悪くないです。低音から中音、高音までしっかり鳴ってくれます。
特性としては、いつものAnkerドンシャリ。
ただし、低音が強すぎるので、人によってはEDMとかはちょっと聴きづらいかも。
低音を抑えるイコライザープリセット「ベースリデフューザー」がいい感じです。
ムービーモード=立体音響は、ハイエンドの機種のようにはいきませんが、体感できます。
この価格帯で立体音響が付いていること自体がすごい。
ゲーマーには低遅延モードもうれしいポイント。
ただし、音質は落ちるので常時使用は避けたほうが良さげ。
外音取り込み
音質以外で、価格を抑えたモデルと、ハイエンドとの違いは「外音取り込み」に出やすいです。
ただし、前作のLife P3に比べれば格段に進化しています。
自分の声はこもりがちですが、周囲の音、相手の声を的確に拾ってくれます。
十分実用レベルと言えます。
通話性能
通話性能は6個のマイクが集音してくれるので、クリアな声を相手に届けてくれます。
周りの騒音を消去するノイズリダクション機能はかなり優秀で、交通量の多い道路脇やショッピングモールでも心配無用です。
LINE通話やリモートワークなどでも問題なく使えます。
コスパで人気のEarFunシリーズと比べてどうなのか?
- EarFun Air Pro3
- EarFun Free Pro
- Soundcore P40i
この比較は正直気になる人もいるのではないでしょうか?
なかなか難しい選択ですが、個人的に選ぶなら今回のSoundcore P40iが新王者です。
理由は以下。
- 製品ボディのクオリティが高い
- アプリが熟成されていて、高性能
- ノイキャンが強力
- フィット感が抜群
比較した3機種の音質は、正直好みでしょう。
どれもドンシャリですが、Soundcore P40iはベースがかなり前に出ます。
とはいえ、気になる方はイコライザーのプリセットを使えば問題ありません。
ドンシャリ好きはそのままでOK。
P40iのようなスティック型が苦手な方はEarFun Free Pro 3 という選択もいいでしょう。
コーデックにこだわるならEarFunシリーズがLDACに対応していますが、総合的な音質ではSoundcore P40iかなと個人的に思ってます。
EarFun Free Pro 3、AirPro3 のレビュー記事もあります。
まとめ
- 上位機種Liberty 4と同じウルトラノイズキャンセリング2.0を搭載
- マルチポイント対応
- 3Dオーディオ対応
- 製品ボディのクオリティが高い
- 価格以上の音質
- コーデックがAAC, SBCのみ
- 人によっては低音の調整が必要
ベストセラーLife P3の後継機ということで、勢いにまかせ購入しましたが、全体的なクオリティの高さにびっくりしました。
コスパと性能の両立を求めている方なら、間違いなく満足する機種です。
もちろん上位モデルSoundcore Liberty 4の方が完成度は上ですが、5,000円の価格差を感じさせない仕上がり具合はさすがAnker(アンカー)といったところ。
Soundcore P40iは、高コスパなワイヤレスイヤホンに間違いないと思いますが、さらに上を行くのがEarFun AirPro4、記事はこちらです。
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