今回はAnkerの完全ワイヤレスイヤホン『Soundcore Liberty Air 2 Pro』をレビューします。
アップデートで高品質コーデックLDACにも対応した高コスパの,非常に人気の高いワイヤレスイヤホンです。
確かに機能だけ見ても,アクティブノイズキャンセリング(ANC),外部音取り込み機能,ワイヤレス充電対応,多機能なアプリ,LDAC対応,これで税込¥12,980(アンカー・ジャパン公式ストア)という価格帯なら売れて当然です。
メインのイヤホンはAirPods Proですが,Ankerの完全ワイヤレスイヤホンは低価格で高音質とレビューサイトでも評判の高いモデルが多くかなり気になっています。
もし気に入ったら長時間使用するときの予備のワイヤレスイヤホンにする予定です。
それでは,『Soundcore Liberty Air 2 Pro』の音質や性能が本当に価格に見合った,またはそれ以上のものなのかレビューしていきます。
ネタバレですが,かなり気に入ってしまいました。
Soundcore Liberty Air 2 Pro製品詳細
製品名 | Soundcore Liberty Air 2 Pro |
メーカー | Anker(アンカー) |
再生可能時間 | ・通常モード:最大7時間(イヤホン本体のみ) / 最大26時間(充電ケース使用時) ・ノイズキャンセリングモード:最大6時間(イヤホン本体のみ) / 最大21時間(充電ケース使用時) ・外音取り込みモード:最大6.5時間(イヤホン本体のみ) / 最大23時間(充電ケース使用時) |
充電端子 | USB Type-C |
充電時間 | ・約1時間(イヤホン,充電ケース内) ・約1.5時間(充電ケース / USBケーブル使用時) ・約2.5時間(充電ケース / ワイヤレス充電器使用時) |
サイズ | 6.18 x 5.95 x 2.97 cm |
重さ | 約62g(充電ケース含む) |
防水規格 | IPX4(生活防水程度) |
通信方式 | Bluetooth 5.0 Bluetoothプロファイル:A2DP, AVRCP, HFP, HSP |
対応コーデック | SBC / AAC / LDAC(購入後ファームウェアのアップデートで対応) ※LDACはiOS非対応 AndroidはOK |
パッケージ内容 | ・Soundcore Liberty Air 2 Pro本体 ・充電ケース ・イヤーチップ(XXXS / XXS / XS / S / M / M+ / L / L+ / XL ※Mサイズは本体に取り付け済み) ・USB-C & USB-Aケーブル ・クイックスタートガイド ・説明書 ・18ヶ月保証 + 6ヶ月 (Anker会員登録後) ・カスタマーサポート |
交換用イヤーチップの数がすごい!なんと9種類!
これだけあれば,耳に合わない人はいないでしょう。
充電用ケースのスライド機構はとてもスムーズで心地よい。
イヤーピースの収め方もマグネット式で◎
ケースを開くと電源ON,閉じると電源OFF。
一度ペアリングを済また機器との接続は非常に高速でストレスがないです。
USB-Cポート採用なのは他のガジェットとケーブルが統一しやすいので助かります。
右の丸いボタンは3秒長押しでペアリング開始,機器の切り替えもこの操作。
マルチペアリング(登録機器の記憶)やマルチポイント(機器の同時アクセス)ができないのが痛い。
iPadやMacBook,複数台のスマホなど使ってるユーザーは切り替えが面倒になるため,ここは残念ポイント。
同時に2台の機器と接続できるマルチポイントに対応した最上位機種『Soundcore Liberty 3 Pro』もレビューしています。
iPhoneとのペアリングとアプリ
まずは,iOSならApp Store,AndroidならGoogle Playでアプリを入手。
続いてアカウント作成
ペアリングは簡単。
一度ケースにイヤーピースを戻し,ケースを開き直すとペアリングモードがスタート。
Liberty Air 2 Proをタップするだけ。
接続したらファームウェアの更新をしましょう。
イヤーチップの装着テストは必ず実行しましょう。
案外,最適なサイズは自分でわからなかったりします。
ちょっと密閉が不十分なだけで,イヤーチップの交換をすすめられます。
超優秀です。
HearIDはユーザーの聴覚に最適な音場を作ってくれます。
細かいテストが続くので数分かかります。
今売れているSoundcore Life P3との違いはこの機能とハイレゾ対応(iOS非対応)ですね。
HearIDは,カスタムして自分好みの音場を作ることも可能です。
AirPods系ばかり使っていたので,再生,曲送り,音量など様々な操作がタップして実行できるのは感動します。
AirPodsはイヤーピースから音量操作なんてできません。
外部音取り込み機能は使えるかなという程度で,曲を流しながらコンビニの店員さんと話するのは難しさを感じました。
AirPods Proに比べればホワイトノイズもかすかに入ります。
ノイズキャンセリングモードは選択の種類も豊富で,この価格なら納得のでき。
ホワイトノイズは外部音取り込み時よりやや大きめですが,無音環境でない限り確認できないレベルです。
イコライザーは有名ミュージシャンが調整したプリセットもあります。
イコライザは細かいカスタムもできて不満なしですね。
Soundcore Liberty Air 2 ProをAirPods Proと比較
Soundcore Liberty Air 2 Proも十分小ぶりですが,やっぱりAirPods Proの方が小さくてポケットにしのばせるには絶妙なサイズ。
Soundcore Liberty Air 2 Proのホワイトを購入しましたが,見てのとおり少しグレーな白。光沢はなくマットです。
真っ白よりは汚れが目立ちにくいので私は好きです。
AirPods Proは傷が目立つんですよね。ケースが必須です。
横幅はほぼ同じですが,厚みが結構違います。
側面から見ると,サイズの違いが明確ですね。
比較表
AirPods Pro | Soundcore Liberty Air 2 Pro | |
音質・解像度 | 価格に対してあまり評価できる音質ではない 一言で言えばクリア 好き嫌いはあるかもだけど素直な音 | ドンシャリ系でドンが強め/イコライザーで調整可能 集中して聞けば音にザラつきあり 楽しい音作りは高評価 |
操作性 | 複数のApple製品同士の切り替えには長けている イヤーピースの操作はノイズキャンセリング関連の切り替えしかできなない | 複数の機器との接続は切替が面倒,苦手 イヤーピースの操作は音量,ANC,曲操作など |
サイズ | 4.52 ×6.06 × 2.17 cm | 6.18 x 5.95 x 2.97 cm |
全体重量 | 56g | 62g |
イヤーチップ重量 | 11g | 11g |
ノイズキャンセリング | ワイヤレスイヤホンの中でもトップクラスの性能 低音,高音はかなりカットされている | 価格で考えれば十分過ぎる性能 低音域はかなり効いている 無音環境で聞くとホワイトノイズがわかる(微小) |
外部音取り込み | 秀逸 外したときと差異が少ない | 使える,というレベル 取り込まれる周囲音が小さめ 無音環境で装着しているとホワイトノイズ(微小) |
遅延(レイテンシ) | 動画視聴くらいなら気にならない。 音ゲーはやめてください。 | AirPods Proと変わらないくらい優秀 しかし,Androidの低遅延コーデックaptX系には対応していません。 |
マイク | 優秀 | 優秀 |
アプリ | アプリではなく設定から操作 Siriや自動耳検出,イヤホン長押しの動作設定が可能 対応コンテンツはまだまだだが空間オーディオは素晴らしい | イコライザ,タップ操作のカスタマイズ,HearIDなどかなり細かく設定可能 かなり優秀。 |
コーデック | AACのみ | SBC / AAC / LADC(※要アップデート) |
充電 | Lightning端子,ワイヤレス対応 | USB-C端子,ワイヤレス対応 |
4,000円ほど低価格帯で,弟分として人気なAnker Soundcore Life P3との違いは,LDAC(iOS非対応)対応と,ノイズキャンセリング・外部音取り込み機能の効果がこちらが少し上。
Life P3のレビュー記事はこちらから
Soundcore Liberty Air 2 Proは,接続がスマホ(1台)だけなら超おすすめのワイヤレスイヤホン
最近のワイヤレスイヤホン業界は,毎月のように新製品が発売され,低価格化も進んでいます。
弱肉強食が非常に激しい業界です。
そんな中,Soundcore Liberty Air 2 Proは比較的買い求めやすい価格ながら,すべての性能が高次元でチューニングされているため,かなりのヒット商品となっています。
ノイズキャンセリングや外部音取り込み機能など,さすがに2倍以上の価格差のあるAirPods Proには及びませんが,販売価格を考えれば十分過ぎる性能です。
音質は人によって好みが分かれるので,他人の評価は当てにならないものです。
可能なら量販店などで自分の耳で確認するのが一番でしょう。
あえてレビュアーとして言わせてもらえば,ドンシャリ。それでも嫌味がある感じではなく,聴いていて楽しい音作りが好印象。
しかしドンシャリとはいえイコライザーが装備されているのである程度好きな音質に変えることができます。
これはかなりうれしいポイント。
個人的に残念なのはマルチペアリング(登録機器の記憶)やマルチポイント(機器の同時アクセス)の非搭載。
MacBook, iPhone, Android, iPadなどなど,1日に何度も接続機器を切り替える私にとってはちょっと使いづらいです。
逆に,「私はスマホ1台の接続で十分」という方には全力でおすすめできる高コスパの完全ワイヤレスイヤホンです。
さらにAndroidスマホならより高音質なLDACで音楽を楽しむことができます。
注意)ハイレゾLDACコーデックで楽しむには,スマホ,イヤホン,コンテンツの3者が対応している必要があります。iOSはLDAC非対応。
今回の記事は「Soundcore Liberty Air 2 Pro をレビュー|ノイズキャンセリングなど全部入りのワイヤレスイヤホン」でした。
性能はほとんど同じ?ベストセラーモデルのSoundcore Life P3
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