Rokid Glasses / スマートAIグラス レビュー|49gに凝縮された、視界に情報を映す未来のメガネ

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Rokid Glasses / スマートAIグラス レビュー|49gに凝縮された、視界に情報を映す未来のメガネ

スマホを取り出さずに、視界の中に翻訳字幕が浮かび上がり、道案内の矢印が足元を照らす。

そんな未来がすでに手の届くところまで来ています。

Rokidが手掛ける「Rokid Glasses / Rokid スマートAIグラス」は、わずか49gのボディに1200万画素カメラと両眼ディスプレイ、そして複数のAIモデルを詰め込んだ意欲作です。

カメラ撮影に特化したMeta Ray-Banとも、音声AIに振り切ったEven G2やXiaomi AI Glassesとも一線を画す、「視界に情報を映す」というアプローチに、実際に日常使いしてみて感じたリアルな使用感を交えながら迫っていきます。

Rokid Glassesの主な特徴

  • カメラとディスプレイの両搭載でありながら実現した49gの軽量ボディ
  • 両眼Micro LEDディスプレイに翻訳字幕やナビ矢印を直接表示
  • 89言語対応のリアルタイム翻訳(主要6言語はオフラインでも利用可)
  • Googleマップと連携したARナビゲーションで手ぶら移動が可能
  • ベースモデル・ビジョンモデルをGPTやGeminiから個別に選択可能
  • 1500ニトの高輝度ディスプレイで屋外でも視認性を確保
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基本スペック

項目内容
プロセッサ (SoC)Qualcomm AR1
メモリ / ストレージ2GB RAM / 32GB ROM
重量49g
ディスプレイ両眼Micro LED(回折光導波路方式)、640×480、最大1500ニト、モノクロ(緑単色)、5m先に焦点
カメラ1200万画素(Sony IMX681)、FOV 109度、F2.25
オーディオ指向性マイク×4、指向性スピーカー×2
通信Wi-Fi 6、Bluetooth 5.3
センサーIMU、傾き検知
バッテリーマグネット式充電、20分で80%まで急速充電、テンプル開閉連動の自動電源ON/OFF
価格109,990円(税込)
発売先行予約受付中、2026年7月10日以降順次発送

※オンラインでのリアルタイム翻訳や高度なAI機能は「ポイント」制となっており、毎月100ポイントが無料付与されます。ヘビーユーザーの方は、サブスクリプションやポイント追加購入が必要になる点を覚えておくとよいでしょう。

同梱品

同梱品は以下の通り。

1. 外箱
2. ケース(非充電式)
3. スマートAIグラス
4. 取扱説明書
5. レンズクリーナークロス
6. マグネット式充電ケーブル
7. 付替用ノーズパッド

外観

上がRokidスマートAIグラス、下はRay-Banのサンブラス。

一般的なフチ有りのメガネと変わらない外観。サイズ感も非常に近く、違和感を感じない設計です。

違いについて、強いて言えば、耳にかける部分(テンプル)が長めで、厚みがあることくらいですね。

メガネとしてかけたときの違和感はありません。つまり使いやすい。

重さは52g(実測)で、ガラス製のサングラスと比較しても5gほどしか変わりがありません。普段からメガネやサングラスをかけている人なら違和感無く導入できると思います。

レンズ部分は一見無色透明ですが、光の反射で四角いディスプレイ部分を確認できます。

鼻あて・クリングス部分は、ユーザーにあわせて付属のコンパクトなもの付け替え可能。

充電は専用のマグネット端子。専用ケーブルなので紛失しないように気をつけたいところです。

スピーカーはテンプル(耳掛け)の中央、両側に配置。

右側上部にあるのは「機能ボタン」。

写真、動画撮影、再起動などに使います。

メガネレンズ左側にステータスランプ、右側にはカメラレンズが配置。

専用ケース付きで、充電は非対応のもの。有料にはなりますが、オプションで充電可能なケースを購入可能です。

左右のこめかみ部分にはRokidのロゴが入っています。

主な機能

Rokid スマートAIグラスには、視界内で完結する多彩なAI機能が詰め込まれています。音声AIアシスタントには最新モデルとしてGPT-5とGeminiが連携搭載されており、視線を向けて「Hi Rokid」と話しかけるだけで、目の前にあるものをAIが瞬時に分析し、文字と音声で同時に説明してくれます。搭載される主な機能は「AI物体認識」「AI翻訳」「AIスマート即答」「AIメモ」、議事録を自動生成する「AIレコーダー」、原稿を表示する「AIテレプロンプター」、Googleマップと連携した「ARナビゲーション」などです。

  • AI物体認識: 視線を向けて話しかけるだけで、目の前のものをAIが分析し説明してくれる機能。
  • AI翻訳: 会話相手や看板・メニューの文字を認識し、視界に翻訳結果を字幕表示する。
  • AIスマート即答: ちょっとした疑問をその場で音声質問し、AIから即座に回答をもらえる機能。
  • AIメモ: 気づいたことやアイデアをその場で音声メモとして残せる機能。
  • AIレコーダー: 会議や会話を録音し、自動で文字起こし・要約する。
  • AIテレプロンプター: 原稿を視界に表示しながら話せる、プレゼンや動画撮影向けの機能。
  • ARナビゲーション: Googleマップと連携し、進行方向の矢印や地図情報を視界に表示する。
  • カメラ撮影: 1200万画素カメラによる一人称視点(FPV)での写真・動画撮影。
  • 音楽再生: Bluetooth接続したスマホの音楽をテンプル操作で再生・停止できる。
  • 通話: スマホと連携したハンズフリー通話機能。

専用アプリ「Hi Rokid」

Rokid Glassesの利用には、専用アプリ「Hi Rokid」が必須となります。対応OSはAndroid 10以降、iOS 16.0以降。アプリは、写真・動画をスマホへ取り込むフォトアルバム管理、メガネの各種機能を使用習慣に合わせて調整できるデバイス設定、好みのAIアシスタントを選んで利用できるAIサービスといった役割を担っています。

翻訳機能まわりでは、専用アプリと組み合わせることで、相手のスマートフォン側にも翻訳結果を表示できる「双方向会話モード」も利用できる。旅行先での会話や、外国語での商談・接客シーンでも活躍しそうです。

アプリの「モデル設定」からは、利用するAIモデル(Gemini/Chat GPT)をベースモデルとビジョンモデルそれぞれ個別にカスタマイズできます

対話や検索を担うベースモデルにGPT、画像・映像の解析を担うビジョンモデルにGeminiを組み合わせるなど、用途に応じた使い分けが可能です(筆者はベースをGPT、ビジョンをGeminiに設定して使用しています)。

また、翻訳用のベースモデルは事前にダウンロードしておくことで、通信環境がない場所でもオフラインで運用できる

機能ボタン、タッチ操作のカスタマイズも可能で、音声操作無しでも使用することができます。

カスタマイズ機能はほかにも、ディスプレイの文字、集音シーン、ディスプレイホーム画面のヴィジェットなど、本当に多彩というか多機能でかゆいところに手が届く仕様。

最大の特徴は「視界に映る」情報表示

Rokid Glassesを語るうえで欠かせないのが、両眼のMicro LEDディスプレイです。

カメラ撮影に特化したMeta Ray-Banにはこの機能がなく、Even G2やXiaomi AI Glassesのような音声特化型グラスにも搭載されていません。

Rokidはあえてディスプレイを積むことで、翻訳字幕やナビゲーションの矢印を「視覚的に」得られる、生産性重視の設計を選んでいます。

映画や動画も瞬時に自動翻訳してくれて便利。

カメラで相手の発話や看板・メニューの文字を認識し、オンラインで89言語対応の翻訳テキストを視界にオーバーレイできるのは大きな武器です。

しかも主要6言語の翻訳やカメラ撮影、テレプロンプター機能はオフラインでも単独動作するため、通信環境に左右されにくいのが特徴。

フランス料理のメニュー例を作成して翻訳してもらいました。

これなら海外旅行も怖くない!

翻訳だけでなく、目の前にあるモノをカメラで認識してAIが説明してくれる機能も便利です。

手に取ったお菓子や身の回りの物についてすぐに情報を得られます。

じゃがりこLもばっちり認識してくれました。

ナビゲーション機能も見逃せません。マップと連動し、視界に進行方向の矢印を表示してくれるため、スマホを取り出さずに道を確認できます。

実際に使ってみると、目的地や次の交差点までの距離、進むべき方向の矢印が常に視界に表示され続けるヘッドアップディスプレイならではの安心感は想像以上でした。

スマホはバッグの中でOK。つまり危険な歩きスマホをする必要がなく、しかも視線は常に前方を向いたままなので、人混みの中でも周囲を確認しながら安全にルートを追えます。

歩行中はもちろんですが、イヤホンなし、スマホ不要と考えると、ナビと自転車の相性はバツグンにいいです。

AIに「〇〇に案内して」と話しかけるだけでナビが始まる軽快さも魅力です。

ただし、「コンビニまで案内して」「サイゼリヤまで案内して」のように候補となる店舗が複数存在する場合は要注意です。

AIが逐一「どちらの店舗ですか?」と聞き返してくれるわけではなく、その場でAIが判断して案内を即座に開始してしまうため、意図した場所と違う店舗へ誘導される可能性が高くなります。

最初に話しかける段階で「サイゼリヤの〇〇店」のように、正確な店舗名まで伝えておくのがコツです。

屋外での視認性にもこだわりが見えます。

1500ニトという高輝度ディスプレイを搭載しており、本体の設定メニューから明るさを調整すれば、直射日光下や白っぽい壁・空といった明るい背景でも問題なく文字を読み取れました。

日陰やトンネルの中など背景が暗い場所では、特に調整しなくてもくっきりと見やすかったです。

筆者の体感としては、数ある機能の中でも「同時翻訳」と「ルート案内」の2つが、特に日常で刺さる場面が多かったです。

49gという軽さの意味

カメラとディスプレイを両方搭載しながら49gに収めている点は、技術的に見ても際立っています。

音声特化型グラス(30〜40g台)と比べれば軽いとは言えませんが、「できること」の幅を考えれば十分に日常使いできる重量でしょう。

テンプルにはバネ式の機構が採用されており、規定以上に開いて側圧を逃がすため、こめかみへの負担が少ない装着感にも配慮されています。

気になるポイント

もちろん万能というわけではありません。

1点目はディスプレイはあくまで緑単色・低解像度で、映像コンテンツの視聴用途には向ではないということ。

「情報表示に割り切った」仕様と捉えるのが正確です。

2点目はスマホと本体の通信。まれにアプリとの接続が不安定になり、AIが応答してくれない場面も何度か経験しました。

この点は今後のアップデートでの改善に期待したいと思います。

3点目はバッテリー消費

AI検索や録画をフル活用すると2〜4時間ほどで消耗してしまうため、ヘビーユーザーは別売りの専用充電ケースとの併用が現実的な運用になりそうです。

加えて、こめかみに触れてAIを呼び出し、緑色の文字を読むという操作フローは、人によっては「スマホでググった方が早い」と感じる場面もあるかもしれません。

それでもワンタッチで撮影できる動画や、視界を妨げないナビゲーション、文字起こししてくれるリアルタイム翻訳など、高い利便性が備わっているのも事実です。

前モデルとの違い

Rokidにはこれまで「Rokid Max」や「Rokid Air」といったシリーズがありましたが、これらはスマホやPCと有線接続して使う映像視聴・ゲーミング向けのARモニターでした。

今回のRokid Glassesは、その系譜とは一線を画す新ジャンルの初代モデルであり、日常使いのAIアシスタントグラスとして再設計されています。

  • 用途:映像視聴用 → カメラ・AIを駆使した日常アシスタント
  • 動作方式:外部機器必須 → SoC・OS内蔵のスタンドアロン動作
  • ディスプレイ:フルカラーOLED → 情報表示特化のモノクログリーンMicro LED
  • 重量:大幅な軽量化を実現し、普通のメガネに近いデザインへ

度付きレンズについて

普段からメガネをかけている方にとって気になるのが、度付きレンズへの対応です。Rokid スマートAIグラスは、マグネットで着脱できるインサートレンズ方式を採用しており、標準フレームの上から度付きレンズを取り付ける形で使用できます

度付きレンズの注文は、Rokidの公式オンラインサイトのほか、国内では「JUN GINZA」などの専門店でも製作を依頼できます。対応度数はSPH(球面度数)-20.00まで、CYL(乱視度数)-6.00までと幅広くカバーしており、近視・乱視の矯正には概ね対応可能です。屈折率は1.60(薄型)・1.67(超薄型)・1.74(極薄型)から選べ、標準で反射防止・撥水防汚コーティングが施されます。オプションでブルーライトカットやUV保護、フォトクロミック(調光)などのコーティングも用意されています。

注文時には処方箋の度数情報(S値・C値・軸度など)を伝える必要があり、レンズの作製には概ね7〜10営業日ほどかかります。なお、遠視用レンズは中心部が厚くなりやすく、マグネットで外れやすくなる可能性があるため特殊加工が必要になる場合があるほか、度数によっては製作自体が難しいケースもあるようです。また、度付きレンズなどのカスタム仕様の製品は返品不可となっている点にも注意が必要です。

視力矯正が必要な方でも、普段のメガネに近い感覚でRokid Glassesを使えるのは嬉しいポイントですが、度付きレンズは別途費用と製作期間がかかる点は事前に把握しておきたいところです。

まとめ

Rokid スマートAIグラスは、「カメラ」「ディスプレイ」「AI」という三拍子を49gの軽量ボディに詰め込んだ、現時点でも意欲的な一台です。

映像を楽しむデバイスではなく、あくまで実用重視の「視界に情報を映すツール」として捉えると、その狙いがよく見えてきます。

実際に一通り使い込んでみての本音を言えば、想像していた以上に実用的で完成度の高いスマートグラスというのが率直な感想です。

この記事を読んで、製品が気になったかは、公式ページをチェックしてみてください。

Rokid Glasses / スマートAIグラス レビュー|49gに凝縮された、視界に情報を映す未来のメガネ

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