ノイズキャンセリングに外音取込み、防水、マルチポイント、ワイヤレス充電、そして納得できる高音質、それでいて1万円以下に価格を抑えたモデル。
それが全部入り完全ワイヤレスイヤホン『EarFun AirPro 3』
正直に言います。これは”買い”です。
このすべてを兼ね備えた EarFun AirPro 3 を超える同価格帯の製品はしばらく出てこないのでは?といえるほど完成度の高いワイヤレスイヤホンです。
今現在考えられるTWSとしての実用的な機能は、ほぼ全て搭載していて、おまけに高音質、なのにコスパ抜群、買わない理由がありません。
とはいえ、実際の使い心地が一番気になるところ。
メリット
- 1万円以下でANC、外音取込み、防水IPX5、マルチポイント、ワイヤレス充電、全部入り
- アプリでのカスタマイズ性が高い
- 低音が強めだけど、滑らかな音質
- 最新のBluetooth5.3採用で接続も安定
- 再生時間が、ケース込み最大45時間と十分なバッテリー性能
デメリット
- ケースのチープさだけがネック
早速、実機にてレビューしてきます。
EarFunは、2018年創業のイヤホンやスピーカーなどの製品を取り扱う音響機器メーカー。
機能だけでなく音質にもこだわりがあり、ユーザーからの評価も高い。
また、製品の価格が比較的手頃であるため、コストパフォーマンスに優れた製品として注目を集めています。
上位モデルのFree Pro 3も発売されました。
機能はほとんど同じ、音の味付けはFreePro3は大人なサウンド。ケースはFree Pro 3が安っぽさがなくていい。
EarFun AirPro 3 製品詳細
同梱品
- EarFun AirPro 3本体
- イヤーピース(XS/S/M/L)Mサイズは装着済
- 充電ケース本体
- 取扱説明書
- 掃除用綿棒
- USB-C to A充電ケーブル
製品スペック
メーカー | earfun |
マイク性能 | cVc8.0 マイクノイズキャンセリング |
チップセット | Qualcomm QCC3071 |
再生時間 | イヤホン単体:9時間 ケース込み:45時間 |
充電 | 1時間(イヤホン) 2時間(充電ケース) 3.5時間(ワイヤレス充電) |
急速充電 | 10分の充電で2時間使用可能 |
対応コーデック | SBC / AAC / aptX |
ドライバー | 11mm径ウールダイナミックドライバー |
防水規格 | IPX5 |
低遅延モード | 55ms |
Bluetooth規格 | Bluetooth 5.3 |
サイズ | 60mm x 50mm x 31mm |
重さ | 5.2g(イヤホン単体) 52g(ケース込み) |
機能 | ・マルチポイント ・アクティブノイズキャンセリング ・外音取り込み ・低遅延ゲームモード ・アプリ対応 ・ワイヤレス充電対応 ・ハイレゾ相当aptX Adaptive対応 |
この価格帯で最新のBluetooth5.3に対応しているのもポイント。
基本的にBluetoothのバージョンが新しいほうが接続の安定性が増します。
Bluetooth ver5.3は2021年10月に発表されたBluetoothの最新バージョン。
PCやスマホなどホスト側の消費電力の低減や方向検知機能など最新テクノロジーが新たに追加。
また、ver 5.2から追加された低遅延・高音質を可能にするBluetooth LE Audioにも対応しています。
外観
充電ケース
ケース上部にはearfunのロゴが刻印。
高級感があるわけではなくプラスチック感が強め、価格相応といったところ。
もう少し高級感は欲しいですね。
背面には仕様が印字されています。
正面。フタには切り欠きで開けやすくなっています。
バッテリー状況がわかるLEDインジゲーターは3つ。
背面にUSB-C充電ポート。
ケースを開けると、イヤホンEarFun AirPro 3本体
中央にはリセット/ペアリングボタン。
このペアリングボタンが物理ボタンとしてケースにあるのはとても重要。
よくイヤホン2つを同時に長押しとか、5回押しとか、安いイヤホンに多いのですが、複雑な操作のものは忘れてしまいがち。
肝心なときにペアリングできないとか、リセットできない、なんて慌てることもあります。
接続デバイスが多い人ほど、使う頻度が高い大事なボタン。
上フタ部分の内側にはイヤホンを傷めないよう薄いマットが貼り付けられています。
これは地味だけどうれしい配慮。
磁石(マグネット)は、しっかり効いています。
やはりこの形状(うどんタイプ)のイヤホンが一番取り出しやすいし、収納しやすい。
イヤホン本体
うどんタイプのイヤホン。
外側はメタリックのダークグレイで、earfanのロゴがプリント。
個人的には、イヤホンにこのロゴは無いほうがカッコいいと思うのだけど、earfanの製品には必ず入ってるんですよね。
丸い円が描かれているところがタッチ操作部分。
イヤーピースはXS/S/M/Lの4種類。
Mサイズは装着済。
イヤーピースは、柔らかめ。
ノズル部分は、耳垢などを掃除できるように専用の綿棒が付属。
先端は、汎用性の高い形状で、サードパーティ製のイヤーピースも使えます。
重量
イヤホン片側は、5.2g
充電ケースまで含めた重量は53g(カタログ値は52g)。
機能満載の割に軽いので助かります。
充電
充電方法はUSB-C充電ケーブルか、ワイヤレスの2種類。
有線で0-満充電にかかる時間は、約2時間。
ワイヤレス充電なら3.5時間。
急速充電にも対応していて、もしもの場合は、10分の充電で2時間使用可能。
この価格帯でワイヤレス充電まで対応とは、驚きです。
再生時間は、イヤホン単体で9時間、ケース込みなら45時間とバッテリー性能も非常に高い。
イヤホン単体の再生時間はANC(アクティブノイズキャンセリング)ONの状態でも、おどろきの7時間。
EarFan AirPro3の使い方
ペアリング
まずはペアリング作業。
まず保護シールなどを剥がして、ケースに収めたあと開けると、すぐにペアリング状態になります。
あとはBluetoothの設定画面からEarFan Air Pro 3を選ぶだけ。
マルチポイント接続(2台同時接続)
マルチポイント接続は、2台のデバイスを同時に接続できるのでとっても便利な機能。
iPhoneで聴いていた音楽を止めてMacBookで動画視聴したり、iPadで動画視聴中にiPhoneにかかってきた着信を受けるということも可能。
このマルチポイント機能は使い慣れると本当に便利。
やり方は簡単、どちらも充電ケースに収納してフタを開けた状態でペアリング作業します。
①方法1:1台目のデバイスとはペアリングしたまま、充電ケース中央のリセットボタンを3秒押し続けるとさらにペアリング待機状態へ。
そのまま2台目と接続したら、さらに1台目のデバイス側から再接続するとマルチペアリング完成。
②方法2:1台目のペアリングを一旦デバイス側で解除し、ペアリング待機状態のEarFan Air Pro 3をあらためて2台目のデバイスとペアリングする方法もあります。
アプリ『EarFun Auudio』設定
iOSでもandroidでも、アプリは必須。
App StoreかGoogle Playで「EarFun Auudio」を検索してダウンロードします。
立ち上がるといきなり英語なので、「English」のボタンを押すと日本語が選択可能。
すでにBluetoothで接続されていれば、「機器を追加する」からEarFan AirPro3が現れます。
ホーム画面である程度の設定は可能ですが、右上の歯車マークから、アップデートやキーのカスタマイズなど、より詳細な設定が可能。
キーのカスタマイズはでは、タッチ操作の設定ができます。
音量操作まで可能なのは秀逸。
ノイズキャンセリングを選んでさらにタップすると動作のカスタマイズもできます。
ノーマルモードのチェックを外すことで、ノイキャンと外音取り込みの行き来がストレス無く操作可能になります。
イコライザーは、最初から4つのプリセットがあります。
自分でカスタマイズしたイコライザー設定は保存できるので、お気に入りを作って楽しみましょう。
やっぱり低音を弱める設定がいい感じ。
装着感
このうどんタイプは、AirPods Proで慣れているというのもありますが、つけ心地はかなり好き。
短くて耳の中にググッと押し込むカナルタイプより使いやすい。
イヤーピースは柔らかいですが、サラサラなのでサイズをしっかり合わせないとズレてくるかも。
サイズさえ間違わなければ、顔を左右に振って落ちるということもありません。
タッチ操作の感度もいい、問題なし。
EarFan AirPro3の音質
音質は、ひとことで言うなら1万円前後の価格なら納得できる音。
クアルコムのチップと11mmのドライバーがうまくチューニングされています。
初期状態だと、かなり低音がブーストされているので好みはわかれますが、イコライザーでカスタムできるので問題ありません。
高音域、中音域は伸びやかさはありませんが滑らかで素直な音、決して安っぽい音ではないので十分満足できます。
個人的には低音をかなり抑え気味にして使うと、高音域や中音域が浮き上がってくるので、いい感じです。
音質を気にする方なら、対応しているAndroid端末が必要ですが、高音質なコーデックaptX adaptiveが使えます。
さらには、まだこれからですが、Bluetooth5.3を実装しているので、高音質規格LE Audioにも対応予定です。
Bluetooth ver5.3は2021年10月に発表されたBluetoothの最新バージョン。
PCやスマホなどホスト側の消費電力の低減や方向検知機能など最新テクノロジーが新たに追加。
また、ver 5.2から追加された低遅延・高音質を可能にするBluetooth LE Audioにも対応しています。
音楽よりもゲームに使いたいという方には、より低遅延(55ms※)で使える「ゲームモード」もあります。
マイク性能
左右イヤホンに各3基ずつマイクが搭載されていて、環境音も除去してくれるスグレモノ。
相手の声もキレイだし、こちらからもクリアに届きます。
実際に使ってみて、嫌な感じはありませんでした。
雑音除去も効いてくれます。
価格帯では上位になるAnker Soundcore Liberty 4やSoundcore Space A40と比べてもそこまでの差はありません。
ノイズキャンセリングと外音取り込み
アクティブノイズキャンセリング(ANC)は-43dBという強力なノイズ低減。
さすがにAirPods2、Boseなどには勝てませんが、このクラスでは最強といってもいいでしょう。
遜色ないといえば言い過ぎですが、ハイエンドに迫る性能です。
少し残念なのは外音取り込み機能。
周囲の音は取り込んでくれて問題ないのですが、自分の声はこもってしまいます。
イヤホン装着状態でも会話はできるので良しとします。
AirPods Proとサイズ比較
AirPods Proとのサイズ比較をしてみました。
真上からだとEarFan AirPro3が小さい。
厚みはAirPods Proが薄い。
現在発売されている完全ワイヤレスイヤホンの中で、ケース自体は、かなり小さい部類。
イヤホン本体のサイズ感も似ていますが、耳に入れた感じはAirPods Proの方が圧迫感はない。
EarFan AirPro3のほうがちょっとだけ押し込む感じ。
比較したAirPods Pro 2のレビュー記事もあります。
EarFan AirPro3は買いです
とにかくこの性能、この音質で、税込8,990円。
セールもよく開催されるので、タイミングがあえば7,000円程度で買えちゃいます。
すべての方におすすめできるイヤホンですが、サプ機としても優秀なので小さな筐体をいかしてポーチに忍ばせておくのもアリ。
音質も大切ですが、Bluetooth接続の完全ワイヤレスイヤホインの良いところは、なんといっても利便性。
ありったけの機能を満載し、音質も含め高次元でバランスの取れた性能を持つEarFan AirPro3。
個人的には、2023年イヤホン部門のベストバイ候補筆頭!しばらく手放せない1台になりそうです。
EarFan AirPro3が気になった方は製品ページをチェックしてみてください。
上位版のEar Fun Free Pro 3のレビュー記事もあります。
もう少しケースもこだわりたい、と思うならこちら『Anker Soundcore Liberty 4』
機能も音質もゆずれない方はゼンハイザー Momentum True Wireless 3
アップル製品に埋め尽くされている方ならAirPods Pro2が一番
本レビュー記事における音質,装着感などの感想は,個人的なものです。
耳の形や音の嗜好により,評価は変わります。参考程度にしてください。
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