Mac用の据置型ドッキングステーション考えているんだけど,どれがベスト?
という質問に答えるなら,Thunderbolt 4ドック『CalDigit TS4』を間違いなくおすすめします(2023年7月時点)
もちろん『価格無視で』という条件付きです。
18ポートもの高い拡張性を持ち,8Kシングル,6K 60Hzのデュアルディスプレイにも対応(※)したハイスペックなUSBドッキングステーション。
※M1, M2 MacBook Airシリーズは最大6K60Hzシングルディスプレイ,M1/M2 Pro/Max搭載機は6K 60Hzのデュアルまたはシングル,Windowsは8Kシングル,4K 60Hzデュアルに対応。
おまけにMacBook Pro 14インチにも余裕な最大98Wもの電力を供給可能。
実は購入を決意した理由はそれだけではありません。
このCalDigit TS4はホストPCへの接続ポートが背面にあるのですべてのケーブルを隠すことができます。
多くのThunderbolt4ドックは前面にホストPCへの接続ポートがあるため,起動時はデスク上にケーブルが這っている状態。
ノートパソコンからドックを経由して外部ディスプレイに接続している方なら共感してもらえるかもしれません。
デスクをすっきりさせたいのに,ケーブルが目の前で”くねくね”してるのは結構目障りだったりします。
そういうわけで,性能も佇(たたず)まいも,かなりお気に入りのThunderbolt 4ドック『CalDigit TS4』。
簡潔なメリット・デメリットは以下の通り。
- Thunderbolt4ドックで最強クラスのポート数と種類
- Thunderboltケーブル1本でMacとすべての周辺機器がつながる
- ホストUSB-Cポートは98Wまでの同時充電も可能
- ホストPCへのポートが背面なのでデスクがスッキリ
- アルミボディで排熱処理も完璧
- 6Kデュアルディスプレイも可能
- 値段が高い
詳しくレビューしていきます。
Thunderbolt4搭載CalDigit TS4開封
同梱品
- CalDigit TS4本体
- AC電源アダプター(230W)
- Thunderbolt4 ケーブル(0.8m)
- 横置き用ゴム足×2
- 説明書ほか
ドッキングステーションの電源アダプターって大きいですよね。
Thunderbolt4ケーブルは高価なので仕方ないかもですが,付属のケーブルを実際接続してみて80cmは短く感じました。
1.2mくらいあればかなり取り回しも楽になるんですが。
製品詳細
メーカー | CalDigit |
---|---|
製品型番 | TS4-JP-AMZ |
インターフェイス | ・Thunderbolt 4 (40Gb/s) x 3 ・USB-C (10Gb/s) x 3 ・USB-A (10Gb/s) x 5 ・DisplayPort 1.4 x 1 ・SD 4.0 (UHS-II) x 1 ・microSD 4.0 (UHS-II) x 1 ・2.5 Gigabit Ethernet x 1 ・前面 Audio In/Out (3.5mm) x 1 ・背面 Audio Out (3.5mm) x 1 ・背面 Audio In (3.5mm) x 1 ・DC In (19.5V 11.80A) x 1 |
電源供給 | ・Thunderbolt 4/USB4 Host : 最大98W ・Thunderbolt 4/USB4 : 15W ・Front 20W USB-C : 20W ・Remaining USB-C : 7.5W ・USB-A : 7.5W |
対応OS | ・Windows 10 (20H2) 以降 ・MacOS 11.4 (Big Sur) 以降 ・Windows 10 ・iPad Pro/iPad Air/iPad mini |
サイズ | 11.3 x 4.2 x 14.1 cm |
重さ | 640g |
豊富なインターフェイスとそのひとつひとつの性能がハイスペックなところが魅力的。
外観
縦置き,横置き両方可能。
常時接続しておきたい機器はすべて背面ポートでまかなえるので,前面のポート類は少なめ。
正面からの見た目がスッキリしているのは,好感が持てます。
全体のシルバーカラーはMacBook Proのダークグレイに近い
剛性の高いアルミボディは高級感があって結構好み。
横置きで使うには付属のシリコンパッドをアルミの凹凸にはめ込むだけ。
縦置き底面には,シリコンゴム。
Thinderbolt4/USB4ケーブル付属はうれしい。
前面ポート
- SDカード(UHS-II)
- microSDカード(UHS-II)
- オーディオジャック
- USB-A 3.2Gen2/1.5A(7.5W)
- USB-C 3.2 Gen2/1.5A(20W)
- USB-C 3.2 Gen2/1.5A(7.5W)
オーディオミニジャックは背面にもあり,前面はヘッドホン専用として活用できます。
背面ポート
- USB-A 3.2Gen2/1.5A(7.5W)×4
- オーディオジャック(入力)
- オーディオジャック(出力)
- USB-C 3.2 Gen2/1.5A(7.5W)
- Thunderbolt4(ホストPC用/最大98W)
- Thunderbolt4/USB4×2
- Displayポート1.4
- ギガイーサネット(2.5GbE)
- 電源ポート(230W)
冒頭で書きましたが,前面ポートではなく背面ポートにホストPC用Thunderbolt4ポートがあるのはデスクがスッキリするのでありがたい。
MacBook Pro 14インチへ接続
CalDigit TS4を使ってMacBook Pro14インチから外部モニターへ出力してみました。
やっぱり80cmの付属Thunderbolt4ケーブルは短い。
ボクはCable Matters製の1.0mのものを買い足しました。
Cable Mattersはドッキングステーションを使っていて,信頼してるメーカーのひとつ。
環境によっては2.0mものが必要な方もいるかも。
※注意点:このCalDigit TS4はオート電源。ホストPCと接続されて初めて電源がONになります。コンセントに接続しただけでは電源は入らないので注意してください。
管理人は電源が入らないのを故障と勘違いしてサポートに連絡してしまいました。
2mはこちらから
MacBook Pro 14インチは電源に接続する必要はなく,USB-C(Thunderbolt)ケーブル1本をCalDigit TS4に接続するだけで,映像信号と電力供給をすることが可能。
やっぱりこれが一番大きなメリットだし,スマート。
外出先から持ち帰ったMacBookをケーブル1本で充電とモニター出力できるのは,かなり捗ります。
MacBook Pro 14インチ(M1 Max)は最大96Wなので,98W出力できるCalDigit TS4なら完璧な相性。
なお16インチは最大140Wとかなりの電力を必要で,現状フルスペックで対応するようなドックはありません。
それでもこれだけ高性能・高出力のドックは少なく,CalDigit TS4がベストの選択かな。
この1本のThunderbolt4ケーブルだけでCalDigit TS4をとおして様々な機器に接続できるのは最高。
MacBookを閉じたまま作業できるクラムシェルモードなら机まわりも広々使えるので気持ちいい。
SDカードスロット部分は,押し込んだらカチッと固定できるタイプ。
しっかり刺さっているのか確認できます。
UHS-IIの規格なので対応するSDカードなら爆速で読み込めます。
ただ,MacBook Pro14インチに搭載のSDスロットもUHS-II対応なので,USB4のみ搭載の13インチMacBook ProやMacBook Airシリーズに比べればその恩恵は少ないかな。
前面のUSB-C 3.2Gen2ポートは最大10Gb/sとデータ転送も高速。
外付SSDの接続にも便利に使えます。
外部ディスプレイへの接続(HDMIでも大丈夫)
外部ディスプレイへの接続方法はいくつかあります。
- Thunderbolt4ポートからディスプレイのUSB-Cへ
- Thunderbolt4ポートから変換ケーブルでHDMI端子へ
- DisplayPort1.4からDisplayPortへ
外部映像出力はThunderbolt4ポートしかありませんが,HDMI接続のみのディスプレイでも大丈夫。
USB-C to HDMI変換ケーブルを導入することで全く問題なく使用できます,
HDMI変換アダプターまたは変換ケーブルは60Hz対応のものを。
変換アダプターでもOK
DisplayPort1.4でつなぐならこちら
USB-C to Cは映像対応ケーブルを購入しましょう
実際の接続環境
- モニタースピーカー(iLound Micro Monitor)
- 外部ディスプレイ(LG 35WN75C-B)
- ホストPC MacBook Pro14と接続
- Webカメラ(Anker PowerConf C300)
- スクリーンバー(BenQ ScreenBar Halo)
- 電源
webカメラ「Anker PowerConf C300」はThunderbolt4ポートに挿してますが,USB-C DATAポートでもいいし変換してUSB-Aポートでも問題なし。
愛用中のモニタースピーカー「iLound Micro Monitor」
モニタースピーカーは基本的にホワイトノイズが乗るのが当たりまえの製品ですが,かなり抑えられて本当によかったです。(使用環境によります)
Webカメラ「Anker PowerConf C300」はこちら
外部ディスプレイ「LG 35WN75C-Bウルトラワイドモニター」の記事
18ポートも搭載したドッキングステーションがあるだけで,かなりデスク周りがスッキリします。
前機種Cable MattersのUSBドックと比較
6K,8Kにこだわらないのであれば,これまでのCable Matters USB-C ドッキングステーションでも4K 60Hz出力対応で問題なし。
Cable Matterは80Wまでの電源供給が可能で4K(シングル60Hzデュアル30Hz)にも対応してるのでM1やM2チップのMacBook Airにもおすすめ。
コスパも抜群で2万円台で買えるところも◎(現在は廃盤)
今後「Cable Matters USB-C ドッキングステーション」はM2 MacBook Airで使用することにしました。
レビュー記事はこちらから
Thunderboltドックではありませんが、MacBook Airでデュアル・トリプルディスプレイが実現できるBenQ DP1310もかなりおすすめ。
おすすめのThunderbolt 4搭載USBドックCalDigit TS4
多くのユーザーが,値段以外で気になる点は発熱もあるでしょう,
基本的にドッキングステーションは発熱するものですが,ボクの使用環境では表面温度は45℃ほどなので,合格ライン。
先代のThunderbolt3搭載のCalDigit TS3 PlusもMacユーザーから絶大な支持を集めていましたが,今回のTS4も接続性,安定性ともに素晴らしく安心感のあるUSBドッキングステーション。
4Kデュアルディスプレイや6K,8Kのディスプレイでの作業を考えている方にはおすすめの一台。
先代のThunderbolt3でも問題なく使用できますが,最新のMacBookのUSB-CポートはThunderbolt4/USB4に統一されています。
せっかくドックに接続するのに,性能を低下させるより,ストレス無く同じ環境で使える方がベスト。
現在はM2 MacBook Air 15インチで運用中です。
CalDigit TS4が気になった方はぜひチェックしてみてください。
おすすめドッキングステーションのまとめ記事はこちら
おすすめのUSBハブ/ドックを探したいならこちら
コメント